内容説明
二人の女性が一生守り続けた秘密とは何か――「百年の秘密」。二組の夫婦の倦怠を苦く滑稽に描いた「あれから」。解説=徳永京子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
26
ティルダとコナ。二人の関係を中心としたクロニクル劇。言葉の洪水に酔いしれる。最後は、そうなるんだなと思った。あれからのラストの方が、なんていうか、洗いざらい吐き出したところがよかったのかなぁとか考えた。2019/06/16
イシザル
6
一族と百年以上過ごす楡の木は、何かの寓意だろが何かわからない。人それぞれ解釈が別れるように、演出によって表現方法が代わるようにしてあるんだ。月9でやったらエーのに。視聴率ドーンは間違いない。ぐらい面白い。2018/10/24
法水
5
ハヤカワ演劇文庫、待望のKERAさん第2弾は、現在再演中の『百年の秘密』と10年前にKERA・MAPで上演された『あれから』を収録(萩原聖人さんと山西惇さんは両方に出演)。『百年の秘密』は《悲劇喜劇》掲載時にも読んでいるけど、再演を観てから改めて読んで、作品の持つ豊穣さに舌を巻く。これほど深みと厚みを持つ戯曲はそうはないのでは。ティルダとコナだけでなくフリッツやポニーら周辺の人物にも想いを馳せずにはいられない。『あれから』も女性2人の過去にまつわる物語。こちらも相関図が手放せない(笑)。2018/05/02
natsumi
2
Happy 25th anniversary nylon 100℃. そして「百年の秘密」再演記念。 今まで見てきた舞台で、最後の台詞に自分でもよくわからない謎の涙が出たのは「シブヤから遠く離れて」とこの作品です。2018/05/16
ぱーぷる・ばんぶー
1
劇団ナイロン100℃の「百年の秘密」とKERAMAPで上演された「あれから」の戯曲集。「百年の秘密」は初演も再演も観たけど、「あれから」も観たいなあ。2018/05/20