内容説明
おめえに教えてやるよ。人生の勘どころってやつを」
55歳、依願退職願いを強要された人生がけっぷちの
サラリーマン、武村竹男(タケ)がタイムスリップした先で出会ったのは、
「写楽」や「歌麿」を生み育てた江戸時代の超やり手プロデューサー、蔦屋重三郎(蔦重)だった!
23歳の青年に若返った状態で蔦重に拾われたタケは、
時代の寵児となる画家たちと親交を重ねながら、商売と人としての
生き方の極意を学んでいく―――。
時空を超えたビジネス実用エンタテインメント小説!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
初美マリン
120
欲張りすぎて中途半端な感じでした。浮世絵画家たちの交流に絞るとか蔦重に絞るとかやり直し人生の成長に絞るとか、最後の蔦重の手紙が良かった2021/04/20
ふじさん
100
依願退職を言い渡された55歳、武村竹男(タケ)はお稲荷さんの怒りを買い、タイムスリップして転がり込んだのは、写楽や歌麿の生みの親で江戸時代の出版界の風雲児・蔦屋重三郎(蔦重)のところだった。23歳に若返ったタケは、時代を彩る絵師と親交を重ねながら、蔦重に叱咤激励され、商売と人生の極意を学んで行く。蔦重の本は何冊か読んだことはあるが、今までとは違う視点から描いたこの作品は面白かった。タケと個性と蔦重の人物像が際立っており、時空を超えたエンターテインメントと言って良い作品。教訓本としても読む価値あり。2023/08/04
koba
96
★★★☆☆2015/04/21
BlueBerry
54
それなりに面白いけれど新鮮さはあまり感じなかった。作者が浮世絵に詳しいようなのでその点が目新しいところでしょうか。嘗ての小説の良いとこ取りといった感じ。序盤○中盤○ラスト△2014/05/23
Norico
50
初読みの作家さん。有名な蔦屋重三郎の教え?とタイトルに惹かれて。会社からはリストラされそうになり、部下からは影で変なアダ名でバカにされ、メタボなタケさんが、江戸時代にタイムスリップして、自分の「分」を探していく。蔦重さんの生き方からでてきた言葉の重さ、生き方がかっこいい。最後の手紙のとこは泣きました。巻末についてた「語録」は、本文の中でじっくり噛み締めてたので、私にはちょっとやりすぎかなー?と思えましたが。。啓発本でもあるみたいだし、そういうものなんですかね。歌麿や北斎など有名人も出てきて贅沢な一冊です2015/03/08