内容説明
初恋は女の子.でも,教科書には「思春期には異性に関心をもつ」って書いてある.同性を好きになるわたしはまちがってる? 誰にも悩みを打ち明けられなかった10代から,彼女との「新郎のいない」結婚パーティーまで.自身の体験と,他当事者のエピソードを交え,「多様性に寛容な社会」への思いを語る.
目次
目 次
はじめに
用語集
第1章 みんなと同じになりたい
男の子? 女の子?/室井家の人々/好きなアイドルはspeed/一三歳の初恋/恐怖心/私、まちがってるんだ!/男の子に恋をしたい/人を好きになっちゃいけない/私は何者?/答えは映画の中に?/馬の瞳に一目惚れ/放課後は花屋で/ 「命」の授業/ヒトという生き物/人間を学びたい
第2章 私自身が変化になる
世界一周の旅へ/運命の出会い/初めて出会ったレズビアン/人が人を人として/自分自身へのカミングアウト/自分の気持ちと向きあう/彼女ができた!/自分の中の差別/姉ちゃんへの手紙/トイレでカミングアウト/国境を越えてつながる/多様な性について話したい/私も女の子が好き/たった一人の当事者に届けばいい
第3章 二人でいれば、未来は明るい
友だちとして/ 「幸せ」が描けない/3・11/絶望の中での出会い/なぜ学校に行かなければいけないの?/ 「人生最後の旅」が生んだもの/自分の未来はどこにある?/二人でいれば、未来は明るい/ブレない彼女/父へのカミングアウト/結婚したい三つの理由と、結婚したくない三つの理由/好きな人と、ずっといっしょに生きていく/そもそも結婚ってなんなんだろう?/結婚式って何をするの?/すてきなプロフェッショナル/母の反応/結婚を祝福されるのは幸運?/一番の悩み/パーティやめる?/あなたの望む姿を、私は笑わない/一つの結婚から変わること
第4章 さまざまな当事者と家族の物語
だれかにとっての灯りになりたい/言葉だけでなく行動で/多様な人が生きる景色/街中にセクシュアルマイノリティの生きる風景を/愛は人の数だけある/トシオくんのこと/受け入れたお母さんの想い/二九歳で初めて同性に恋をした/レズビアンでも、バイセクシュアルでもない/結婚して子どもを産むのが「女性の幸せ」なんだろうか?/妹が弟になったとき/ママがあなたに伝えられること
第5章 人と人が出会う意味
世界は変わる/国がちがえば常識も変わる/オーストラリアのマット/英国大使のティム・ヒッチンズさん/タヒチの「第三の性」/子どもは社会全体で育てるもの/学ぶ先は欧米ばかりじゃない
第6章 ラブ・イズ・カラフル
変わりはじめた日本/東京レインボープライド/自治体が同性カップルを認めた/私たちが「困らない」わけ/両側から歩み寄ること/同性愛者だから守られない権利/教育にできること/個人ができる最大のサポート/多様性に寛容な社会とは?/未来は描くことができる
おわりに
参考・引用文献
おすすめの本・映画など
感想・レビュー
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