内容説明
なぜ恋をするとバカになるのか、男を殺す女の言葉とは、エロいとは一体何なのか──幸福になるためには、自分を知ることのほか道はない。欲望と自意識をライフワークにしてきた著者が、自らの生き苦しさの正体を徹底的に解体していく痛快エッセイ。行き着いたのは「なぜ私は愛し愛される事に固執するのか?」という人類最大の命題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
25
三宅香帆さんの「人生を狂わす名著50」で紹介されていたこの本、うさぎさんが50歳くらいの時に連載していたものをまとめたもので、「閉経」という女の体にとって大きな転換期に書かれたものです。これまでうさぎさんの中で大きな部分を占めていた男との関わり方、考え方が思いっきり変わってしまったことに驚き、その胸の内を思いっきりさらけ出しています。この後大病をされ、ゲイの夫の存在があって初めて生きていけていると語る現在のうさぎさんが、今再び「愛」について語るとしたら、どんなことを語るのかなぁ?2023/10/10
あつこんぐ
23
図書館本。名指しで大御所さえもコケおろしながら(森光子さんがジャニーズはべらしてるの気持ち悪いとか(笑))自分の悪いところや恥ずかしいことも赤裸々に書いている中村うさぎさんがすごいです。この人がどんな幼少期を過ごしてきたのか気になります。昔からこんなだったら女子の世界では生き辛かったんじゃないのかなぁと同じ女子として思います。私も一時期ニューハーフの友達が欲しいと切に願った時期がありました。どうやったら友達になれるのですか?2018/10/14
eipero25
13
体をはって、性風俗や全身整形に挑む自由奔放なうさぎさんですが、実は理論武装してはるんですね。 そんなに理詰めで物を言わなくても、いいのに。 たとえば、彼女のメッセージで同性愛への理解が深まるかと言えば、下品を装った、難解な表現なので、一般には伝わりにくく感じます。 最近、元気を取り戻されたのかな。 活躍を期待したい人です。2016/09/30
あゆお
7
ずーーーっと心が元気じゃなくて活字を追えなかったけど、どうにか読めたのがこの本だった。笑 三宅香帆さんおすすめの本、女に対して強強な考え方で良かった。元気が出る。2025/03/07
れに
7
「愛がない」。その一点の欠落だけで、なぜ自分を価値のない存在に感じてしまうのか。男と女の本質に肉迫するエッセイ。うーん、わかるわかるとなる意見もあれば、そうかなぁ?と何か違和感を感じる意見もある。だめんずを好きになる女のナウシカ心理とかにはなるほど!と思った。というか前にも思ったけど、とにかく中村うさぎさんって面倒くさい人だなって感想は変わらない(笑)でもその物事を深堀りしまくる面倒くささを面白いまたは共感を感じる人がいる故に彼女の言葉に耳を傾け、エッセイを読む人がいるのだろうな。自分はたまにでいいかな。2023/09/08