内容説明
精神科。歯科であれば「ねぇ、良い歯医者さん知らない?」と知人どうしで情報を共有したりできるけど、「いい精神科は?」という会話は普段することはまずない。ただし、昨今ストレス社会で精神科の助けが必要な人は増えているはずだ。しかし、なかなか外からは窺い知ることの難しい精神科をうつ病30年の著者が23もの精神科を患者目線でルポ。精神科という病院の特殊性を浮き彫りにします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃちべえ
5
お仕事関連本。新聞広告で見かけて気になったので、購入&読了。実際にうつの症状に悩む著者(アングラ女優、パンクバンド、PSW、飲み屋のママなど一筋縄でいかないキャリアの持ち主)が、23区にある精神科クリニックを1件ずつ回り、同じ症状を訴えたら?という精神科潜入ルポ。コメディカルでもあった著者から、半数の医師がダメ出しされている。これが現実か。実名は出していないが、ある程度都内に詳しければどのクリニックか探せる書き方をしている。自分がインテークを取っていたら?冷や汗がたらり。2014/02/04
Asakura Arata
2
だめ医者、いや、だめ人間の吹きだまりである精神科業界である。市中の精神科クリニックの先生で、五割弱がOKというのは出来過ぎかもしれない。自分のクリニックは、いいとダメとの中間くらいかなあ。初診にいらっしゃる患者さんの気持ちがよくわかる良書。2013/10/08
Narisawa Takuya
2
企画が面白いけど、ルポするのは大変だったことでしょう 自分自身通院中の身なので大変参考になるお話が多くありました2018/09/18
kamachirui2
2
ビミョー。はじめはサクサク軽快に読んでたんだけど、途中からイライラして読み進めるのが苦痛に。 理由はいくつかあるけど ①著者の目的というかスタンスがはっきりしない ②構成が良くない ③客観的な事実を書こうとしているらしいけれど(そして私もそれを期待して読んでいたのだけど)うまくいってない …ってとこでしょうか。 特に大きいのは③かなー。ルポていうか日記?みたいな。その辺エクスキューズの意味でもタイトルに「独断と偏見で選ぶ」とかつけといてくれたら良かったんじゃないかと思います。 2014/04/15
arisaka
2
鬱病に悩む著者が、どうせ行くならと東京23区の駅近のクリニックをランダムに選んで1区1病院で診断してもらったルポ。まあ、内科だろうが眼科だろうが病院によって雰囲気が違うのは当たり前だけど、所見が違うのはちょっと困る。診療時間の有無、担当医との相性、処方薬の種類など23の病院、てんでバラバラ。ただ、感想はあくまで著者個人的なものなので汎用性はあまりないかも。薬をたくさん出す医者は悪い医者は同意。2014/03/05