内容説明
従四位下の官位を有する六條頼母──。内裏雛にも例えられる美貌の剣士は、都の尼寺で育った公達の子で、菊の紋所入りの羽織を纏う姿を目にした者は、帝の落し胤ではないかと噂し合った。その頼母に、帝から命が下る。朝廷に謀反の意なきこと示すため、江戸へ下って徳川に仕えよ、との仰せを授かり、銘刀・粟田口吉光を下賜されたのであった。小石川伝通院の寺侍として半年過ごしたある日、関白・鷹司政通より道中手形が届く。表には“諸国通行勝手たるべし”の文字に菊の紋、裏には葵の紋の焼き付け。まさに天下無双の手形であった。いずこへも立ち入りを許される道中で、とある大名家の不正をただす、という使命を果たさんと、頼母は無敵の細太刀を振り下ろす!好評シリーズ、第二弾!!
感想・レビュー
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はつばあば
42
人形のような見目麗しい男に人としての血肉を与えるのが好きな作家さんか?。この作家さんの本だがどれに浮気しようと漁ってみたがどれもこれも見目麗しい男が主人公。作家さんの反面希望が現れているのか、自分も美男と自負されているのか(笑)。江戸幕府も200年もたてば泰平の世の中だろうが・・弱い者は益々身動きつかないのだろう。?今の日本もそうじゃないかな?。山之内家の悪徳家老のようなのが藩を牛耳って庶民のことなどお構いなし。懐を肥やしお家まで乗っ取ろうと画策。ええ歳して俺は俺はといつまでも吠えていると晩節を汚す元だわ2022/09/13