内容説明
核兵器級のバカ家族、板谷家を支えてきたオフクロが肺癌で死んだ。彼女の遺品の中には誰も知らなかった闘病日記が。それを読んだオレの目からは涙がバカみたいに出てきて……。自身の命を見つめながらバカ一族を守り続けたオフクロと、オフクロを今こそ支えねばと思いながらも騒動ばかり起こしてしまう板谷家の面々の愛溢れる日々。
全人類の涙腺と横隔膜を襲撃する爆笑&感動エッセイ!
解説マンガ・西原理恵子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CEJZ_
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1P17行。ゲッツ板谷は面白そうな文庫をたくさん出していて、わたしも数冊持っているが、読むのは後回しだ。でもこの文庫新刊は癌闘病で亡くなられた母の日記とゲッツ板谷のコメント、それに加え親族をはじめとするやらかす面々の破天荒エピソードが盛りだくさん。終末に向かいつつ自己を奮い立たせながらも、まわりの心配がやまない母の悲壮感もあるのだが、明るく笑って読めるのも事実。ともすると元気が出てくるような気もする。ボリュームが多いが、一気読みだった。ゲッツ板谷のキャラを知らずとも、闘病記録として読む価値はあると思う。2018/03/27