- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
プログラミング的思考とは「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」である。
本書はプログラミングに馴染みのない読者層を想定し、現実の問題解決に役立つ方法論として、プログラムの設計に用いるフローチャートを活用した思考整理及び課題解決のプロセス化を解説。その結果として、「プログラミング的思考はなんぞや」という問いへの解を提示する。日常生活で起こりうる事象を例に、その解法をフローチャートにより疑似的なプログラムで表現し、思考とプログラムの関連を示す。また、簡単な幾何やロボット等の一般的なプログラミング問題も紹介し、プログラミング的な論理的思考を提案する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー@challenge
6
プログラミングには言語学習と切り分けて汎用的な"思考法_アルゴリズム化"が要!料理のような人間的な作業をコンピュータにやらせるには曖昧さに線引きする。完了と未了を"何をもって""定量的に"示すこと。そのタイマー機能はひとつの手法。終盤、"囚人のジレンマ"や"川下りの問題"については論理クイズにも似たテーマでアルゴリズムと論理的思考が近い考え方と事例を持って感じられた。2023/02/05
りら
6
アルゴリズム、プログラムなど分かっていたようで分かっていなかった言葉の意味やフローチャートを利用した説明がとても分かりやすく記されていた。プログラマーやシステムエンジニアというお仕事は専用の言語を理解する前に論理的思考が必要なのだと感じた。コンピューターに「察する」「当たり前」などの発想はなく、それらのフワッとした物を定義付けしてあげなければプログラムはつくれないのだと思うと目の前にある様々なソフトウェアに感謝の気持ちが芽生える(笑)2021/08/31
tsune105
5
物事を全てフローチャートに落とし込むという手法をケーススタディ。題名にある思考法を学べるバリバリ文系の私にも腹落ちしまくる。2020/02/29
トンちゃん
3
プログラミングに興味があって読みました。 プログラミングの書籍と言うと難解かつ奇怪な英文や記号の羅列を見ることになると思いがちですが、本書ではそういった小難しい面は出てきません。 炊飯器やカレーの作り方といった身近な例を題材にしてプログラミング的思考方法を噛み砕いて説明してくれています。 玉ねぎがあめ色になったら…こんなの人間からすると極当たり前のことで疑問すら浮かびませんが、プログラミングとしては不正解です。プログラミング的思考を身につけることで論理的にもなれますので一読してみることをオススメします。2018/12/12
だんだん
3
どんなことが書いているか興味があり読んだ。自身がシステム開発を生業としているので、その中では基本となるようなことが書いてあり今一度リマインドとなった。自身が新人として社会人になった時はこのような考え方は一つの「理系」チックな考え方だなぁと思ったのだが、このような本が出るということは、こういった「理系」チックな考えが主流となることを示唆しているのだなぁと感じた。2018/09/30