内容説明
FOX2000映画化のヒューゴー賞受賞作「無常の月」ほか、ヒューゴー賞受賞作3篇に星雲賞受賞作などをあわせた傑作全七篇を収録する短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
90
「宇宙 来た~!」若い頃の自分が当たり前のように浸りきっていた世界がここにある。勿論どの作品も既読であるが、今も尚褪せない魅力を感じて止まない。人類の次の段階は宇宙進出であると、無条件に信じていた頃の自分が甦る。だがしかしオリジナル編集との謳い文句で購入したのだが全部が全部某かの文庫本で持っているのでやられたって感じです(T-T)2018/04/05
Shintaro
60
ラリイ・ニーヴン初読みである。ハードSFの巨匠だそうだがクラシックなSFで、なかなか味わい深いものがある。当時はこんなのが良かったのかと思うと感慨深い。本作は7編の短編を収録、見ようによってはお得かもしれない。僕にとってはガーディアンリスト入りしている『リングワールド』の前哨戦にすぎないのだが。登場人物のベーオウルフ・シェイファーが海賊っぽくて気に入ったのでリングワールドにも出てくるといいな。これを読むとやっぱり『星を継ぐもの』はハードSFとしてエポックメイキングな作品だと思うよ。2018/12/29
小太郎
41
ラリイ・ニーブン!それもベスト、題名だけで購入してしまった「無常の月」は持っていたような気もしたけど(笑)帰って調べてみると出てきました1979年版「無常の月」~でも内容はかなり違っていたので安心。懐かしく感じながら読みました。サイバーパンクなどの現代SFの少し前の王道であったラリイ・ニーブンらしさ満載の一冊でした。「神の目の小さな塵」「リングワールド・シリーズ」など読んだ時の記憶がよみがえって来ました。この本の7編の短編は日本オリジナル傑作選ということです。久々に往年のSFワンダーランドを満喫!2022/05/30
かとめくん
28
無常の月は40年ぶりぐらいの再読になるが、やっぱり面白い。係累の話がその後たくさん生まれていると思うけど、本家の存在感は変わらずってところじゃないですかね。場面場面が絵になるので、これは映画化したら面白いんじゃないかとふと思ったら、映画化の話があるので選集が出た感じなんですね。2018/09/19
波璃子
23
短編集。《ノウンスペース》シリーズの作品などが収められている。ハードSFは今まで読まず嫌いだったが、何となくではあるが内容も理解できて楽しめた。「帝国の遺物」や「太陽系辺境空域」のスリリングな展開、「無常の月」の静かな絶望感。最後の「馬を生け捕れ!」はファンタジー要素も絡めてあって、何のことか分かるととても楽しくなる。2018/03/30