内容説明
いま世界の国々が頼りにしているリーダーは誰か? 中国・韓国・北朝鮮からの脅しに対して日本はどう対処すればよいか? なぜ世界の人々は日本の「文化力」に魅了されるのか? 白人が世界を支配しルールを決めた「帝国主義」の時代は終わり、日本の世紀がやってくる。世界各国は、移民問題、貧富の格差、宗教対立など、さまざまな「内臓病」を抱えており、日本に助けてもらいたがっている。軍事力や「歴史戦」で日本を脅す中国・韓国・北朝鮮の勢いもやがて止まる。日本には、世界の国々が抱える「内臓病」はほとんどない。あらゆる問題に対処する選択肢も力もある。付き合う国も、こちらが選んで決めればよい。「日本文化圏」「日本精神圏」が誕生するかもしれない。そして、いよいよ世界の「日本化」が始まる――。なぜ、そうなるのか? 答えは本書の中にある! 未来予測の大家が15の具体的理由を挙げながら展望する、2018年の日本と世界の動向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
36
十九世紀末のアジア・中東諸国は、社会基盤のほとんどに欧米列強の資本や技術が入り込んでいて、当初は白人の力を借りたにせよ、その後、急速にそれらを自家薬籠中のものにしていったのは日本しかなかった。白人の跋扈がない日本に感動したカラカウア王は、日本が望んでいた治外法権、不平等条約の解消を約束し、国王側からはハワイ先住民の深刻な人口減少を補うべく、日本からの移民を懇請することになった。そのハワイを、アメリカは1898年に自国領土として併合した。その経緯は極めて乱暴なものであった。クーデターを利用したのだ。2021/11/03
TheWho
16
読友さんのレビューに興味が湧き直ぐに図書館から借りて読んだ一冊で、保守論客の大御所の日本論。歴史上で、国と国民(人間)の感性で大きな隔たりがあった日本とそれ以外の外国。特に欧米白人達が提唱する進歩史観いや唯物史観とも言える概念に行き詰まりを見せる現状に世界は、日本的感性とも云える循環史観の潮流に進みつつあると解釈した。もしかしたらベトナム戦争時にインド哲学に傾斜したサイケデリックとも関係するのか?自虐史観に犯された日本人必読の一冊です。2019/06/15
出世八五郎
14
保守論客の大御所として渡部昇一と双璧を為すと個人的に思っているつか、単に二方しか知らないだけだが、読んでて元気が出てくる。というのもこのようなデフレ中消費税増税(※2018年初版)の最中でも日本の未来は明るい♪と唱えるから・・・まあ大企業だけなのかも知れないが・・・まずは日本人視点の世界史を作ることから・・・。2020/02/14
T坊主
13
1.言われている事は大いに理解納得でき、言われいる通りの事が多いが、現実は理不尽な事が多く、日本は分岐点に立たされている。50年もすれば日本化するのでしょうが? 2.少子高齢化って悪いように受け取れられているが、そうなんだろうか?江戸時代の元禄時代は栄えていた。なぜ経済の観点ばかりから考えているのだろうか。もっと日本としてのやり方があるはずなのだが。外国人労働者の大幅受け入れが決まったが、果たして本当に良いのだろうか?大いに疑問に思う、このことが後年、日本に大いなる問題を引き起こさなければよいのだが。2018/12/02
Honey
11
絶対、おすすめ! 単なる今までの繰り返し、ではありませんね。 確かに、ここ20年くらい語られていること…世界史・国際政治史とこれからの世界への展望、の総まとめかもしれませんが、決して古くなく、とても濃い内容です。 これだけの内容にしてはコンパクトで読みやすいし… 特に第4章と第7章は超お勧め!! 百田尚樹氏にお勧めして、「日本国紀」に続いて、是非 『”日本人の視点”から「世界史」を書こう』と決意して欲しいもの~♪ と思いました。(^.^)2019/05/28
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