内容説明
東京大学名誉教授による文学講義全12章
口誦文学と写本、パトロン文化、出版と検閲、著作権、文学賞、読書習慣と識字率、印税、電子書籍──
多彩な切り口から文学を取り巻く環境の変化を解説する。
目次
まえがき
第一章 口誦文学と写本をめぐって
第二章 中世の読書とその変容
第三章 中世文学とパトロン 謹呈と俸禄
第四章 ルネサンス人の読書のエコロジー
第五章 著作権前史
第六章 出版と「検閲」について
第七章 読み書きの民主化 識字率について
第八章 バルザックのメディア戦記
第九章 文学と金銭 フロベールのジレンマ
第十章 「文芸家協会」「アカデミー」「文学賞」
第十一章 文学のコスモポリタニズム 媒介者としての二軒の書店
第十二章 「手紙と著作権」再考、そしてインターネットの世紀へ
付録 本の友の家/シェイクスピア・アンド・カンパニー書店(第十一章)関連年表
参考文献