講談社文庫<br> 決戦!本能寺

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講談社文庫
決戦!本能寺

  • ISBN:9784062938778

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内容説明

天正十年六月二日(1958年6月21日)──戦国時代でいちばん長い夜だった。すなわち本能寺の変。天下人目前の信長を、討った男と守った男。野心と業にまみれた男たちのそれぞれの生きざまとは……。歴史の流れを変えた「瞬間」に、名手7人が集結。累計18万部突破の大好評「決戦!」シリーズ第3弾!

目次

伊東潤「覇王の血」(織田信房)
矢野隆「焔の首級」(森蘭丸)
天野純希「宗室の器」(島井宗室)
宮本昌孝「水魚の心」(徳川家康)
木下昌輝「幽斎の悪采」(細川幽斎)
葉室麟「鷹、翔ける」(斎藤利三)
冲方丁「純白き鬼札」(明智光秀)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けやき

51
本能寺の変のアンソロジー。伊東潤「覇王の血」/織田信房、矢野隆「焰の首級」/森乱丸、天野純希「宗室の器」/島井宗室、宮本昌孝「水魚の心」/徳川家康、木下昌輝「幽斎の悪采」/細川幽斎、葉室麟「鷹、翔ける」/斎藤利三、冲方丁「純白き鬼札」/明智光秀。宮本作品の家康と木下作品の幽斎が心に残った。2020/05/27

背古巣

50
面白い❗光秀の回りにいた六人の視点からの本能寺の変、そして最後に光秀自身の視点からの本能寺。何れもフィクションであるはずだが、史実として語られていることを上手く絡めてあるので、これが真実ではないかと錯覚させられる。光秀が何故本能寺の変を起こしたのかは謎とされているが、七人の作家さんがそれぞれの解釈で、こうではないかと書かれている。興味深かった(^o^)✌️。2021/05/19

p.ntsk

40
七人の歴史小説の書き手による本能寺の変を題材にしたアンソロジー。織田信房(覇王の血)、森蘭丸(焔の首級)、島井宗室(宗室の器)、徳川家康(水魚の心)、細川幽斎(幽斎の悪采)、斎藤利三(鷹、翔ける)、明智光秀(純白き鬼札)という関係する人物それぞれの視点で事件やその過程が描かれている。作家の書き味の違いも気にならず一冊の作品としてのまとまりも感じられた。歴史の流れの中で様々な思惑が蠢きひとつの歴史的事件からプリズムの如くいろんな色合いが垣間見えて面白かった。[共読反映のため登録] 2023/06/28

小太郎

35
決戦シリーズはどれもが史実の裏表を色々な時代小説巧者が視点を変えながら描き出してくれます。ほとんどはずれが無いのも嬉しい。この本能寺も正しく百花繚乱の一冊。でも何となく既読感があったので調べてみたらなんと6年前に単行本で読んでました(笑)この頃再読本読んでも記憶が飛んでるのが多くてそれなりに楽しめるのは、自分的には良いというかヤバいというか迷っちゃいます。★3.52023/09/15

10$の恋

34
「決戦シリーズ」時代を追って今回は"本能寺の変"だ。様々な角度から「織田信長と明智光秀」を物語る七名の歴史小説作家のアンソロジー。『敵は本能寺にあり!』大胆不敵の下剋上。昇龍の勢いで駆け昇った乱世の風雲児信長、先見の眼を持った戦国時代の鬼神であったことは間違いない。ただ、目的のためなら躊躇しないことと、なにより慈悲の心がどの作家の文章からも見出せない。忠誠を貫いていた光秀が如何にして謀反を決心したのか、考え得る幾つもの背景が推測される。いずれも然りと思わす根拠の面白さ。果たして真実はどこにあったのか。2025/03/31

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