内容説明
訴訟で一度も負けたことのない敏腕弁護士・古美門研介と、融通のきかない堅物新米弁護士・黛真知子。水と油のふたりがタッグを組んで、殺人、著作権侵害、ストーカー、日照権、収賄罪、離婚、親権問題…さまざまな裁判に挑む!その一方、古美門の宿敵、大手弁護士事務所の三木長一郎との闘いもクライマックスへと…。弁護士ドラマ史上もっとも笑える、極上リーガルコメディ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
71
言わずと知れた堺雅人のハマリ役、古御門研介の痛快法廷コメディのノベライズ版。まぁ良くも悪くも原作どおりのノベライズなので、ドラマが好きで文章を読みながら映像が浮かぶなら楽しめるといった作品。『もうしこしです』。やはりノリと勢い、ポンポンとリズムのよい台詞運びが肝になるドラマをその空気まで表現しきるのは難しいということですね。むしろドラマ一話あたりをわずか50pでそれほど違和感なくまとめた構成力と、文章では物足りないので改めてドラマを見たくなったという点は評価できるところでしょうな。2015/04/19
ヤクモ
26
今、何かと話題の堺雅人主演の人気ドラマのノベライズ。残念ながら見ていなかったので新シリーズも始まるということもあって、図書館で借りてみましたが、恐らくはなまじっか忠実に映像を文章化してあるだろうと思われるだけに、結果的に余計にドラマを見る方が面白いのだろうなというのが正直な感想。やっぱりキャラの魅力と役者さんの演技が魅力なのだから仕方ないですね。でもドラマを見たくなったのは事実。そういう意味では、元のドラマの魅力を伝えるノベライズの役割はちゃんと果たしているといえるのかも。新シリーズ楽しみです。2013/09/25
ちょん
22
もう一度ドラマを見ているようで、とても楽しめました。堺さんやガッキー、里見さんが頭の中を動き回りました。大好きなドラマです。2013/04/14
小早敷彰良
19
読んだのは電子版脚本だが、読書メーターに未登録のようなのでこちらで。ハイテンション法廷バトル超人気ドラマの脚本。学位が取れるかは疑問…ではない(私は法学部だったがキャラの濃い人物はとかく多かった)けれど、万難どころか億難ある性格を弁護の才で隠した古御門弁護士が手段を選ばず、法廷で敵を薙ぎ払う様は、悪い笑顔になれるコメディとしてだけでなくダークヒーローものとしても楽しめる。自分も法廷アクション作品を習作として書いたけれど、この作品のように法律が最高の小道具として生かすことは至難の技だと痛感できた。2020/09/01
きさらぎ
17
ドラマを毎回かかさずみていたので、読んでいても映像が浮かんできます。一筋縄ではいかない人ばかりでてきますが、三木と古見門の確執の原因を忘れていました。アノコだったっけ?寄り添ってくれる理想の弁護士としては黛なんだろうけど、実際裁判では勝ちたい。古見門先生にするか黛先生にするか迷うな。でも一番の活躍者は蘭丸のような気もするんだけど。2016/04/15