内容説明
伝統的な商慣習を崩し、過剰なまでに構造改革を推し進め、TPP参加表明を始め様々な分野でアメリカの意向に迎合する日本人に対して警鐘を鳴らす、保守学者による国士的論考。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
11
アメリカ発の仕組みが、日本にそのまま持ち込まれている。もちろん多くは日本のためになっているが、日本に合わない思想、しくみも入ってきている。コンプライアンスという言葉から日本の矛盾に切り込む内容は、面白かった。 根幹にあるのはコンプライアンスの名の下に進められてきた一連の法改正は 「日本国民の心情に合致する日本国民のための法」ではなく 「海外、特にアメリカの意向に沿う形で整備されたにすぎない借り物の法」だそうである。今後われわれはどうして行けば良いか?2015/07/22
カインズ
8
【コンプライアンスという名の洗脳】社会通念とかけ離れた新自由主義的な理念に基づく法律に従わされることによって、日本人の考え方が変容し伝統的な日本が融解してしまうと説く一冊。「大量生産・大量消費」の状況にしか当てはまらない新自由主義をあらゆる場面で適用することによって生じた問題点を、具体例を挙げつつ説明している。物事を深く考えず改革を称揚した国民自身にも責任の一端があるのであり、情けなくなってくる。新自由主義の総決算であるTPPの危険性にも触れている。改革の美名に騙されるのは、そろそろ終わりにすべきだろう。2012/06/09
Riopapa
6
著者の主張はネットでよく見ていたので,理解していたが,著書を読むのは初めてだった。おもしろい考え方だと思う。安倍政権で内閣官房参与となっているので,主張が実行に移されるチャンスだろう。期待したい。2013/03/05
スーさん
5
大変挑発的なタイトルの書籍であるが、内容自体はそこまで複雑ではなく、文体も平易なので読みやすい。本書はそのタイトル通り、コンプライアンス(法令順守)が日本国に深刻な悪影響を与えていると、警鐘を鳴らす。ここ数年で我々にも身近なフレーズとして知られるようになったコンプライアンスというワードが、実はその裏側に新自由主義のイデオロギーを秘めていることを明らかにする。そしてそのイデオロギーを我が国に広める装置が公正取引委員会なのである。コンプライアンス(服従)にレジスタンス(抵抗)する必要を強く意識させる一冊だ。2012/06/14
teddy11015544
4
談合、いい文化じゃない。コンプライアンス、そんな服従すべきじゃない。新自由主義にどっぷり浸かった考え方から目を覚まさせてくれます。新しい欧米に追随するといった日本のインテリに身についた(格好いいとされる)基本的行動態度をガツンと論破。自分たちの国土や主権を守るならいろいろなルールは自分たちで作って、自分たちで更新していくべき。問題意識がクリアになりました。2012/11/16
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