中公新書<br> 禅の教室 坐禅でつかむ仏教の真髄

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中公新書
禅の教室 坐禅でつかむ仏教の真髄

  • 著者名:藤田一照【著】/伊藤比呂美【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 中央公論新社(2018/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121023650

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内容説明

悟りとは何か――。禅には「不立文字、教外別伝」、つまり、釈迦の教えは言葉では伝えられないという考え方がある。では、アメリカで禅を三〇年間教えてきた禅僧と、仏教に目覚めた詩人が「禅」について語り合うと、どのような言葉が飛び出すのか。「そもそも仏教って何ですか?」から始まった対話は、縁起や如来などの仏教用語を解剖しながら、坐禅への誤解を暴き立て……読むと坐りたくなる、坐禅のススメ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

49
《図書館本》高校から大学にかけての一時、文学それも詩の世界にのめり込んでいた頃、現代詩手帖という雑誌を通じて知ったのが伊藤比呂美だった。当時、とても先鋭的な詩を書く女性だという印象が強く失礼ながらそれ以上でもそれ以下でもなかった。私自身は自分との重ね合わせの中で伊藤と同時代の詩人松下育男に共感していったこともあり伊藤のことはいつの間にか忘れていった。今回、坐禅に関する本を図書館で探していた時に偶々本書に巡りあい久し振りに伊藤の名前を見て何やら不思議な懐かしさがこみあげてきた。あの詩人伊藤比呂美と坐禅(⇒)2019/06/08

さいたまのたぬき

45
藤田一照さんと伊藤比呂美さんによる「禅」の対談本。いまいち素人にはわかりずらい仏教と禅の世界を詩人でもある言葉巧みな伊藤さんが尋ねることによって、今や世界的な企業で禅について語っている一照さんからとても分かりやすく禅の世界を引き出すことに成功している気がする。体の使い方と心の繋がり息の仕方など座禅をとおして起こることについても様々な角度から見せてくれることにより、人間についてよリ考えるきっかけをくれるような気がするそんな1冊です。2018/05/16

Y

39
はたから見たらよくわからないことの例えとして禅問答という言葉が使われるくらいに、難解で内輪の一部の人間にしか開かれていないものだというイメージを禅全般に対して持っていた。仏教の教えが好きでこれまで親しんできたけれど、実践がないことに気づかされたのと、実践あってこその仏教だという認識に至ったので、出家とまではいかなくても、坐禅をしてみたいと思うようになった。坐禅は人を調えるもので、さらにある状況においては人間の成熟を促す触媒のような働きをも持っているらしい。坐禅を通して題名通り仏教の真髄に迫ることができた。2017/05/06

ももたろう

39
最高に面白かった。仏教の中でも「禅」はあまり関心がなかったけど、この本でかなり関心が高まった。中国の仏教は経典の翻訳から始まった。だから、注釈をつけたり、内容を分析したり、要するに学問的な仏教となった。そんな中で「仏教と生きる事はどう関係があるのか?」と、実存的な立場から仏教に迫る人達がでてきた。彼らは主に瞑想行をやるようになっていく。これが中国の禅の始まり。禅の立場で素晴らしいことの一つは、頭でっかちのアカデミズムの人間の論理や知識をぶち壊す「禅問答」だと思う。「禅問答」の臨済宗。「只管打坐」の曹洞宗。2016/09/25

アナクマ

34
縁起とは、つながり。「点が単独にあって、それからそれらが関係し合うんじゃなくて、まず関係性があって、そこから点みたいに見えるものが析出してくる」「死ぬときは所有していたものを何ひとつ持っていくことができない。豊かに所有することを最高価値にして生きている限りは、最後はどん底で死ななくてはならない」「能力の発揮の仕方は、どこまで自発的であるかにかかわっている」◉「縁起って、ここらか先は縁起じゃないって境界線を引けないから、宇宙大のネットワーク。一切合財全部つながっている」2022/10/10

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