内容説明
警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 警察不祥事のスクープ記事。新聞記者の親友に裏切られた……口止めした泉(いずみ)は愕然とする。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体で発見された。警察広報職員の泉は、警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた。(解説:村上貴史)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
644
柚月裕子は、新作中心に読んでいる作家です。未読の本書を職場の読友さんから借りて読みました。徳間文庫大賞2019受賞作だけあり、読み応えのある作品でした。 http://www.tokuma.jp/topicsinfo?tid=23116 2020年に続編『月下のサクラ』が出る予定のようなので、期待して待ちたいと思います。2019/07/09
ミカママ
611
さすがの柚月さん、読みやすさにおいてはピカイチ。ただし今回は、謎解きの部分がわたしには消化不良に終わった…と思ったら、これは謎解きモノではなく、「女性刑事」森口泉の誕生小説らしい。最近ハマっている映画になぞれば「森口泉 ビギンズ」なのだ。そういうことであればファンのひとりとして、柚月さんの挑戦状を受けて立つ所存である。2019/12/01
W-G
401
これまでにも何冊か読んでみたけど、何故かイマイチ刺さりきらない柚月さん。この作品も細かいところまで良くできているのに、あまりグッとこないまま読み終えた。そもそもの発端である慰安旅行のスクープでこんなに人死ぬか?という部分で納得感のある紐づけができずに、変に大袈裟な話の広がりかたをして浮わついちゃったなという感想。ラストの一幕も、狙っているにしてもどこかモヤモヤが残る半端さ。主人公コンビにももう少し背景の肉づけをして魅力を増して欲しかったところ。続編にいくべきか、非常に判断に悩む。2024/12/10
イアン
362
★★★★★★★☆☆☆2021年に続編が発表された森口泉シリーズ第1弾。警察の不祥事スクープに端を発して、友人で記者の千佳が殺された。米崎県警で広報広聴を務める泉は、生前の「情報漏洩の元は自分ではない」という千佳の言葉を信じて事件の真相を追うが…。刑事目線ではない新感覚の警察小説。杉林課長が醜男設定のはずがいつの間にかモテ男になってたり、あの組織が悪徳過ぎたりとツッコミどころはあるけど、泉と磯川の真っすぐな正義感が純粋によかった。今後、同じ「米崎県」を舞台とした「佐方貞人シリーズ」とのリンクにも期待したい。2022/05/14
chinayo
266
最後の最後まで気が抜けない展開。オウム事件に似た信仰宗教が出てきたりと、流石、読みやすい小説となっている。2021/01/02
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