内容説明
私は性格的に学問的にも保守思想(すなわち近代的理念・理想・理性・合理主義に対する懐疑的な姿勢)に馴染んできたので、
右翼や左翼、要するに理想主義者とは相容れないところがある。
未来にせよ過去にせよ、理想郷を設定するのが不可能な時代に生きているということを自覚できない時点で、やはりそれは弱者の思想だと思う。
その前提の上で、半ば自嘲気味に、あるいは戦略的に右や左を演じている人々は面白いし、場合によっては知的な刺激を受けることもある。
本書で扱うのは彼らではない。
「下」である。
右翼の底辺「右下」もあれば、左翼の下層「左下」もある。
橋下という政治家もいた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
284
ここしばらくの政治の無茶苦茶な流れに歴史的に哲学的に著者が考察した一冊。当分こういう流れは続くのかなぁ。こんなのを支持する人も相当おかしいな。安倍政権が仮に倒れても、流れは変わらないんだろうなぁ。と暗澹たる気分になった。2018/04/19
ヒデミン@もも
42
なんだろ、感想難しい。装丁が面白いと思ったら太い帯だった。そうそうと思うところもあるのだけれど、如何せん上から目線過ぎて苦しくなる。誰を対象に書いているのかわからない。2018/09/07
あつひめ
26
点訳一校正完了。自分ではまったく手に取らない本。ぱらぱらとみて徒然草や万葉集が出てきて面白いとは思ったが、読み始めてすぐに人の名を呼びつけでこれでもかというくらいに出してくるのには気が滅入った。せめて、最初に凡例で断ってくれたら。あとがきで書かれてもあまり気分は良くなかった。これだけ週刊誌等の資料を集めていることにも驚き。アンチこそ最強の味方とも言うが、だから、私たちはどうしたらいいのだと迷いの種だけを埋められた気分。未来のためにもしっかり政治経済を国民が見張る必要があるのかもな。2022/10/24
たまきら
25
ミームが席捲する時代にふさわしい…そんな政治家が頭角を現すいま、思想ですら散文的な気がする。深い厭世、諦観。どこまでが著者の本当の気持ちなのかわからず戸惑う。古生物学者が「現在の地形も人類の台頭も時の流れでしかなく、絶滅はいつか来る」とすらりと大観している事実を、言葉を生業とする人から別の視点で気づかされた感じ。この本で唯一、「愛」が出てきた部分こそ、著者の真意だと思いたい。2018/09/11
Tenouji
15
「改革」が、既に権力に利用されているものになっている、とのこと。参考になった。総じて、この手の本の主張点に異存はないんだけど、結局のところ、啓蒙的、批判的スタイルにならざるをえないのが、なんとも。また、技術に対する分析や、自然に対する観察は、急に美学の話しなったりしてるので、愚痴っぽい、ネガティブな印象だけが残る。2018/04/25
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