内容説明
餓死寸前の経験をもつ「ホームレス作家」が、餓死、孤独死、介護の果ての死などの現場を取材する。自分の家族の死の記憶と重ね合わせて現代の社会状況を映す体験的死生論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
4
介護の問題の比重が高かったけど、つまり、人をひとりで死なせてはならない、ということにつきる。それはもちろん物理的にということではなくて、気持ち的にも。生まれるときも1人じゃないもんな。1人で生まれてこれるはずないもんな。それと同じで、逝く時も心身ともにひとりにしちゃいけない、ってことのようです。ひとりで逝かせないための確固たる社会的なシステムを作らないといけない。1人ぼっちで生まれてこれるはずがないのだから。それと同じだ、きっと。2013/07/22
海
2
もう少しレアケースについて取材しているのかと思ったら、著者の知人のお父さんがその知人が遠方に嫁いで独居していた結果孤独死になってしまったとか、こんなよくありがちな内容でよくもまあ本が成り立ったなあという印象。私の身内の方がこの本に比べたらよっぽど珍しい経験してるかもw2013/09/03
しらたま
1
何を言いたいのかよくわからないなあと思ったら、この方タナトフォビアなんですね(初めて知った言葉です)。色々取材して、かえって不安になってしまったのではないかしら。2013/09/04