内容説明
政策に使われた資源が、政策の失敗に陥り、結局、浪費・無駄に終わってはいないか。政策を社会厚生の改善につなげるために重要な「費用対効果」の視点。本書は、政策決定の基礎理論から政策分析・評価のための手法までを解説、さらに政策の費用や効果を認識するために必要な制度設計・評価制度のあり方を論じていく。
目次
なぜ費用対効果が求められているのか
第1部 政策決定の基礎理論(個人の意思決定と市場の資源配分;市場の失敗と資源配分政策;分配政策とマクロ経済政策;政策の公共選択)
第2部 政策の分析・評価のための理論と手法(政策評価の基礎概念;費用便益分析の基礎理論;便益・費用の評価手法;費用便益分析と政策決定―神戸空港の事例から;費用便益分析と費用効果分析;費用対効果を認識できる制度設計に向けて)
著者等紹介
長峯純一[ナガミネジュンイチ]
1958年生まれ。1986年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。2005年博士(経済学、関西学院大学)。追手門学院大学経済学部専任講師・助教授、関西学院大学総合政策学部助教授を経て、関西学院大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。