内容説明
隠遁生活を送るヴェトナム戦争の英雄、伝説的スナイパーのボブ・リー・スワガーのもとにある依頼が舞い込む。新たに開発された銃弾の性能をテストしてほしいというのだ。だが、それはボブを嵌める罠だった。恐るべき陰謀に巻き込まれ、無実の罪を着せられたボブは、FBI捜査官のニックとともに、事件の真相を暴き、陰謀の黒幕に迫る。愛と名誉を守るための闘いが始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
161
それにしても面白い終わり方、胸がすっとするし逆転のやり方が意表を突くものだった。大満足だった。戦い方もカッコよく、悪人は悪人らしく。映画観てしまった後だったので、手にするのを躊躇っていたが杞憂だった。記憶していた映画の筋とはまるで違う話だった。小説の方が断然良かった気がする。狙撃手としての腕前よりも、彼の漢気を堪能する小説。 2022/04/14
Hitoshi Mita
61
いやぁ面白かった!しかし、アメリカの抱える銃社会の暗部も感じられる。物語はやはりケネディ大統領暗殺事件とタブってしまう。最後はなるほど〜と感心する結末。シリーズになってるようなので、続きも読みたいと思う。2015/08/15
k5
60
惚れた女を助けに行くみたいな、ちょいベタすぎる展開に萎えかけていたのですが、最後、法廷劇で締めるあたりはカッコいいなあ、と思いました。またこの法廷劇がよくできてる!これだけで点数爆上がりです。もちろん『今日からヒットマン』は後半が好きな私にとって、途中のスナイパー劇も好きですよ。2023/06/30
future4227
56
なんと恐ろしい小説だろう。これほど読者に不謹慎な思いを抱かせる小説は他に類を見ない。次々と人が狙撃されて死んでいくさまに、爽快感を覚えてしまうのだから。まるでゲームセンターにあるシューティングゲームで群がるゾンビの頭を次々と吹き飛ばしていくような、そんな爽快感。120人の特殊部隊を相手に一発必中で無力化していくボブ・リー・スワガー。普通ならめでたしめでたしで終わるようなクライマックスを経てもまだまだ終わらない。銃撃戦はもちろん、法廷での静かな戦いも見どころ。あっと驚く大逆転劇にスカッとすること間違いなし。2020/10/30
Shintaro
55
やりやがったな、ハンター。なんと上下2巻に納めてきましたね。今月のベスト決定!。これで僕の読書人生も少しだけ豊かになった。何しろグレイマンに加えてスワガーが加わったからなぁ。接近戦はグレイマン、長距離射撃はスワガーを起用します。同時に米国人は合衆国憲法修正第2条を大事に思っていることがよくわかりました。我々の憲法第9条への思いと似ていて、センシティブでビビッドな問題である。銃なんて規制すりゃいいのにと思っていたけど、誇りと矜持と、国の成り立ちに深く関わるもの。日本人が軽々しく言えるものではなかった。2017/10/28
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