内容説明
ただ汽車に乗るためだけに、世界の隅々まで、鉄道旅を敢行。著者ならではの、ユーモアと臨場感が満載の紀行随筆の歴史的名作。全20篇を網羅した完全版。下巻は「カンガルー阿房列車」から「ピラミッド阿房列車」までの10篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっと
7
下巻もオーストラリア、ニュージーランド、中国、アメリカ大陸、ヨーロッパと南蛮の汽車ぽっぽあるところ東奔西走する。メキシコ篇で「どうしてかくも不正確でとろいのか。日本の私鉄国鉄の職員は、全員天才ではないかしらん」とつぶやき、メモに「メキシコの汽車の特色は、時刻表の次の日でないと目的地に着かぬことなり」と書きつけるものの、エジプトでは同行した娘(阿川佐和子さん)から「好きなのは分ってるけど、よくそれだけ露骨にニコニコ出来るね」とつっこまれるほどいざ汽車に乗る段になれば気分が良くなる。南蛮阿房列車全二十篇完結。2020/07/22
マメラッティ
1
阿房列車の題名に恥じぬ面白さ。出てくる著者や名だたる作家先生達の偏屈ぶりも実に魅力的である。こんなスパッと切れる文章は、もうあまり見ないね。2025/02/12
Lilas
0
下巻で旅を共にする閉口先生、鷹揚としていていいわあ。そしてついに宮脇先生も登場、記述のみだけど。汽車好きが世に認められていくわけで、その時代を知らない私には大変興味深かった。そして阿川先生の、果敢な乗りっぷり(金銭的な余裕に関わらず)にはまったくもって脱帽です。楽しかった!2023/03/26
鈴木貴博
0
上巻に続き海外での「阿房列車」の旅。オーストラリア、ニュージーランド、中国、メキシコ、エジプトなどが舞台。閉口先生こと開高健先生や娘佐和子さんらも新たに登場。2022/09/11
Takahide✈Yokohama
0
新潮社の「南蛮阿房列車」「南蛮阿房第2列車」を持っているので、最後の「ピラミッド阿房列車」以外は既読。 当初読んだ際には名前を知っているだけだった場所を訪問後に再読するとやはりかなり時代を感じる。ユーゴが崩壊してオーストリアとスロベニアの間は国境審査ないし、8時間かかったエディルネ→イスタンブールも3時間半程度。2019/08/24
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