かさねちゃんにきいてみな

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かさねちゃんにきいてみな

  • 著者名:有沢佳映【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2018/03発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062183253

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内容説明

年齢も、家庭環境も、性格もてんでばらばらな小学生たち8人が、毎朝いっしょに騒がしく登校する様子がユーモラスで繊細な文章で生き生きと書かれています。小学生って、たった数ヶ月でこんな風に自分とは全然違う他人たちとの関わりあいの中でそれぞれ着実に成長していくのだ、と納得させられる圧倒的なリアリティがあり、優しくありたい、賢い大人になりたい、と前向きな気持ちになれる爽やかな感動作です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

76
小学校の登校班、南雲町二班の班長はかさねちゃん。超うるさい太郎次郎兄弟、ネグレクトで突然キレるリュウセイ、場面かん黙ののんたん、多動のミツ、若いステップマザーと暮らすマユカをエスパーのようにまとめる。語り手は副班長のユッキー。日記形式で語られる登校班の毎日。しりとりをしたり、かさねちゃんの創作話を聴いたり、他の班とケンカをしたりしながら緩やかに季節柄巡る。そのしりとりが笑える!後半、リュウセイにプレゼントを渡す場面はぐっとくる。声高に正論をかざす暑苦しさは無い。太郎次郎兄弟が時々核心をつく。読んで良かった2015/06/21

大福

70
【児童書】小学生の集団登校班の様子が小5の男の子ユッキーの視点で描かれています。あまり喋らない子、いつもふざけあってる兄弟、おませな子。いろいろな子のいる班も今は小6のクールだけど誰にでも平等なかさねちゃんが班長としてまとめています。かさねちゃんが去った後、自分が班長としてやっていく自信がないユッキーも日々のちょっとした事件を経て成長し、かさねちゃんに勇気づけられる言葉をもらい、自信をつけていくまでの物語。子ども達のテンポの良い会話が面白い。2018/11/19

アマニョッキ

54
めちゃくちゃ好み!小学校の登校班の子どもたちのお話なんだけど、ここには人生がたくさんつまってる。小学生には小学生なりの社会があって、みんな小さい頭で色々考えて日々を過ごしてる。そんな子供たちと辿る通学路は素敵なラストへ導いてくれる。できれば息子が小学生のうちに読みたかったな。本当に素敵な作品。オススメです。2020/04/02

papapapapal

46
朝の登校班。6年生の班長・かさねちゃんが、問題児だらけの下級生たちをまとめる様子を、列の最後尾、5年生の副班長「オレ」の目線で描いた日記形式の物語。オレには悩みがある。必然的に来年は班長となり、超問題児のリュウセイやミツを率いなければならないことだ。ステップファミリーやネグレクトなど現代的な話題を含みながら、いつの時代も子どもたちらしくパワー有り余る様子や、おそらく誰にも覚えのある意味のないやりとりが微笑ましい。物語が動くのは最後の一瞬。その一瞬がオレの意識を大きく変える魔法となったのが…とても良かった。2021/01/07

BlueBerry

44
カッコ良いものしりとりとか、怖い物しりとりは相変わらず面白かった。全体としては前に読んだほどは楽しめなかったと思います。2014/02/12

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