文春新書<br> 続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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文春新書
続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

  • ISBN:9784166611584

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内容説明

2017年2月刊行『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』の第2弾。
偉大な構成を残し、今なお挑戦し続ける各界の著名人たちの生きざまを、細胞学者にして歌人の永田和宏氏が、「天才の原点」を引き出す。

若き日の大きな決断の時、思い切って一歩を踏み出した瞬間、など生きていく上で道しるべとなる珠玉の言葉があふれた一冊。

第1章 池田理代子(劇画家・声楽家)
自分が今ここにある意味を見つけよう
「人間の一生のうち、自分がやりたいことにチャレンジできるチャン
スというのは、一回か二回巡ってくるかこないかだと思います」

第2章 平田オリザ(劇作家・演出家・青年団主宰)
わかりあえないことから
「コミュニケーション能力なんていうものは大したことはない。恐れ
ることはないんです」

第3章 彬子女王殿下(京都産業大学日本文化研究所専任研究員)
石橋を適当にたたいて渡る
「自分に対して嘘をつかない正直な生き方をすることを、留学を通し
て学んだ気がしております」

第4章 大隅良典(東京工業大学栄誉教授・2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)
知りたいという欲求
「信頼する人が面白いと言ってくれることだけで、相当な苦労もしの
げるようになります」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

47
図書館で見つけ、こちらを先に。それぞれに、興味深い。共通するのは、現状に満足せず、思ったことにトライすること。単に、行動を起こすのとは、少し違うニュアンスがあるように思う。そこで、何も思わずに行動するお、何者でもないままで終わってしまうのだろう。そこが、大きな違いにつながる。2018/05/16

さきん

30
最近よく目にするようになった新書。出版社の企画と思われる。彬子女王に興味があったので読んだ。全体的に貧乏で無名であったころの暮らしぶりで生活が振りかえられる。2018/07/28

kawa

27
池田理代子さんには、幾つになっても自己限定しないこと、オリザさんには、果たして人は相手の立場が解るのだろうか、彬子女王には、発言しないことは何も考えていないと思われること、大隅良典氏には、科学は文化、役に立つことにこだわる研究は、人類の可能性を狭める結果となることを学ぶ。2018/10/08

まさ

24
今年の締めの1冊になるかな。昨晩の宿直の間に読むことができました。最も吸収できたのは平田オリザさんの話。『わかりあえないことから』を読んでわかったような気になっていた冗長性を改めて理解した(ような気分)。ムダに思うかもしれないことも含めて「そんなもんだ」と接していけばよいのだろう。これは他のお3方や永田さんからも感じ取れる大らかさと共通だと思う。もっと話を聴きたいわ。2019/12/31

てん

23
京都産業大学の「マイ・チャレンジ」の続編。4人の講演と、それぞれ永田和宏氏との対談。考えさせられたのは平田オリザ氏。これまでの仕事、来歴など何も知らなかったが、内容は現代の問題点を多角的に突いている。公共ホールの役割はそこで催されたものについて議論を喚起すること、という話には唸る。また演劇が専門の平田氏が阪大の医学部に招聘された理由も唸る。とても刺激的な本。老若男女問わず、前作も含め勧めたい。2019/12/08

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