文春新書<br> 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

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文春新書
僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう

  • ISBN:9784166611188

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内容説明

あんな偉い人でも、なんだ自分と同じじゃないかということを感じとってほしい ――永田和宏「はじめに」より

細胞生物学者にして、歌人としても著名な永田和宏・京都産業大教授から、あこがれの対象を持っていない若い世代へおくるメッセージ。
各界を代表する人物の講演と、永田氏との対談を収録。

「あんなに偉い人でも自分と同じ失敗や挫折を経験してきたのかと、また将来への不安や焦りもあったのかと、その場で驚き、感じとってほしい。それはそのまま、自分の将来にひとつの可能性を開くことになるはずである。ひょっとしたら自分だってと思えるということは、それに向かって努力してみようかと思うことでもあろう。初めから圏外のものとして除外するのではなく、ひょっとしたらと思えることだけでも、その若さに可能性を付与することになるはずである」

◆目次◆

第1章 山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長)
「失敗しても、夢中になれることを追いかけて」
【対談】環境を変える、自分が変わる

第2章 羽生善治(将棋棋士)
「挑戦する勇気」
【対談】”あいまいさ”から生まれるもの

第3章 是枝裕和(映画監督)
「映画を撮りながら考えたこと」
【対談】先入観が崩れるとき、世界を発見する

第4章 山極壽一(京都大学総長、霊長類学者)
「挫折から次のステップが開ける」
【対談】おもろいこと、やろうじゃないか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さと

95
“何者”かになるための成功論ではない。かといって乗り越えた挫折を語る武勇伝でもない。では、伝わってくものは何か…人生に於いて予想外の現実を“へぇ〜!おっもしろ〜い”と思いっきり楽しめ、大丈夫だから、というメッセージ。先入観や執着を手放す先に計り知れない可能性が広がっている。 「わたし」という人生の研究者の如く、全てを楽しんで生きていきたいなと思わずにはいられなかった。2019/12/15

佐島楓

76
講演録。全体的に皆さんリラックスムードで、初めて聞く話もポンポン飛び出し、素顔がのぞけて興味深かった。京大生向けの講演ということで、若者へのメッセージがそこここにある。私はもう若くないけれど、挑戦し続けることの大切さは身に染みて知っている。自分があきらめたらそこで終わってしまうし、後悔ばかりが残る。よし、頑張ろう。この本を読んでよかった。2017/02/18

ちゃちゃ

75
失敗や挫折によってこそ目の前に新たなフィールドが拓かれる。4人に共通するのは、失敗を恐れず挑戦し諦めない心が大切というシンプルで基本的な気づき。本書は京産大創立50周年企画として山中伸弥、羽生善治、是枝裕和、山極壽一の豪華メンバーを招き、その講演と対談をまとめたもの。とりわけ、先入観が崩れるときに世界を発見するという是枝監督の創作観、勝者も敗者もつくらないゴリラ社会の「負けない論理」に関する山極京大総長の話が興味深かった。次代を担う学生たちへのエールは、何者でもなかった頃のほろ苦いリアルな経験の中にある。2017/06/08

akihiko810/アカウント移行中

69
著名人の京産大での講演。将棋の羽生、是枝監督など。印象度B+  是枝監督目当て。「何者でもなかった頃」なんていっても、羽生なんて中学生デビューだしな。iPS細胞の山中教授、ゴリラの研究者の人が若手時代の話をしているくらい。 是枝監督の話はやっぱりいい。「そして父になる」でリリー・フランキーが福山を強く殴れなかったシーンの話は、何度聞いても「いいな」と思う。是枝監督、また日本で撮ってほしいけど、もう日本資本じゃ低予算過ぎて無理か。日本映画界の凋落久しい2022/03/31

万葉語り

64
山中伸弥「一つの環境に安住しない」、羽生善治「いろいろな長さの物差しを持つ」、是枝裕和「先入観が現実に壊されるのがドキュメンタリーの快感」と、読み進めたが、山極寿一はこの本で京大総長と知った。ゴリラと雨宿りをし再会した時のエピソードが面白かった。聞き手の永田和宏は歌人だということなので、今度著作に触れてみたい。何者でもないときから、持ち続けた考え方や生きる姿勢が彼らをこうした憧れの存在にしたのだろうと思った。2018-742018/03/31

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