内容説明
ベテラン警官が拳銃を奪われ、両腕を切られた姿で発見された。遺体損壊の謎を追い、特別捜査班の岬怜司は、似顔絵をメモ代わりにする里中宏美とコンビを組む。連続する銃撃事件、現場に残された不可解な数字。浮上する過去の未解決事件と闇に消えた男とは……。つながる点と線、迷宮の核心、そしてクライマックスは東京駅へ! 緻密な伏線が冴える、本格捜査ミステリー。『特捜7 銃弾』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
130
麻見さんの新シリーズを読み始めました。まだ2冊しか出されていないようですが、ここでも女性刑事が活躍します。他のシリーズに比較するとやや軽いノリなのですが、楽しめます。殺人事件が起こり警察官も殺されたりします。なぜそのようなことがおきるのかが最後には明かされますが普通の警察小説とは異なり推理的要素があるので私てきには十分満足しています。2018/07/11
セウテス
86
【特捜7】シリーズ第1弾。発見された水死体は、肩から両腕が切り取られていた。警視庁捜査一課第七係が捜査担当となり、被害者は交番勤務中の巡査と判明する。主人公は七係の岬警部補と、所轄の巡査里中宏美のコンビであるが、周りの登場人物たちも個性豊か。十一係の如月塔子とは少々色合いの違う里中だが、不思議さが私には魅力的である。彼女が食費を削ったり、水道水を水筒に入れて持ち歩く等、個人的な謎が今後物語の大きな流れになりそうだ。読めない展開に非常に的確ながら、然り気無い伏線や両腕切断の謎など、思わずオッと唸ってしまう。2020/06/04
みゆ
72
葛西臨海公園で両腕が切断された遺体が発見された。被害者は交番勤務のベテラン巡査、警邏中に行方不明となり拳銃が無くなっていた。銃弾は5発、警察の威信をかけての捜査が始まる。次々と事件が起こりテンポよく読め、警視庁の捜一刑事とコンビを組んだ所轄の新米女刑事のキャラもいい♪ まるで2時間サスペンスみたいでした。気楽に楽しめる一冊です('∇^d)☆!!2019/09/30
タイ子
68
ドラマ化されていたんですね。なるほど、2時間ドラマになりそうな作品だな。警官が殺され、両腕を切断されるという猟奇的な事件が発生。拳銃が奪われまたもや警官が撃たれる事件が。捜査する刑事たちが味のある面々で面白味を加える。特に岬刑事とコンビの所轄の女性刑事里中が一風変わっていて暗い事件の中でクスリと笑わせてくれる。次々に起こる事件を追ってたどり着いた真相…。終わってみれば王道のミステリと警察小説ではあるが、それだけにどうなる?犯人は?と思わせるストーリーが面白い。シリーズ第2弾もあるのでまた追っていかないと。2019/04/10
大阪魂
59
捜査一課7係シリーズ第1弾。葛西臨海公園の水際で発見された警官・笹山の死体は両腕が肩から切り取られ、拳銃が奪われてた…その後次々起こる銃撃、そして再び両腕切られた死体発見…7係の郡司係長の指示のもと岬刑事が所轄の里中宏美とコンビ組んで、同僚で元カノの佐藤響子、阿部、馬見塚、新妻たちと事件を追っかける!東京の地理の勉強なったけど、犯人の動機も行動もちょっと分かりにくかった気が…推理も無理ありげやったし…まあでもポケットからいろんなもん出して大活躍の里中のキャラに惹かれて次も読む!って彼女次7係に異動やんね?2022/09/24