内容説明
古来、日本人は自然を敬い、自然に寄り添ってきました。そして、風のそよぎ、雨の音、空の色、雲の動き、陽ざしの感触、水のぬくみ――季節の表情や移ろいを感じとり、言葉にしてきました。「季節を感じる・表現する」ことに長けた、古人の鋭い感性が「日本の季節の言葉」を育んできたのです。
美しい言葉、印象深い言葉は、いつもの文章にひと言添えるだけで、彩りや潤いを与えてくれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NakaTaka
6
短歌に興味を持ち始めたので、その参考に。本はいろいろ読んでいるはずなのに、いざ、詩歌を作ろうとすると、気持ちにぴったりくる言葉が選べない。思い浮かばないのだ。短歌は俳句ほど制約は少ないが、できればきれいな言葉を紡ぎたい(願望)。2018/12/29
あい
2
辞書みたいに各月ごとの季節の言葉が載ってるタイプの本。 単語だけで情景が浮かんでくるので創作意欲が湧くってこういうことか〜と思う。 こういう言葉が生まれてから広まるまでどういう感じなんだろう。なんにせよ、現代まで残る言葉って使い続けられる魅力があるんだなと思った。 特に1月の「雪もよい」は響きもかわいいし、4月の「花筏」や「桜雨」は儚さがあるし、5月の「風光る」は爽やかだし、6月の「四葩」はまさかの紫陽花の異称で趣あるし、8月の「遠花火」は耳にも訴えかける感じがいいなと思った。2020/02/11
PG
2
季節のコラムを書いて欲しいとの依頼があり、ネタ本として読了。月ごとに20弱ずつの言葉が紹介されている。例文、解説が1ページにまとまっており分かりやすい。しかしこれを読んだだけでコラムに使うのは気がひけるので、もう少し関連本を用意しようと思う。2018/09/24
skr-shower
1
他地区図書館本。パラパラと。こんなときに…の例がアナウンサーの定型文でした。類書を読んでいるせいか薄い感じ、文庫だから仕方ないけど。2020/03/25
あきら
1
この手の本を読みまくっています。しかし日本語は情緒があって風流でいいなぁ。使われなくなっているのはもったいない。 もっと、厚くてもよかったのに!2019/04/15