ビッグコミックス<br> 忍者武芸帳(影丸伝)(2)

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ビッグコミックス
忍者武芸帳(影丸伝)(2)

  • 著者名:白土三平【作】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 小学館(2018/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091922021

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内容説明

戦乱の世に、運命にあらがい信念に生きる人間像を描く大河歴史コミック

▼第1話/落城▼第2話/序編▼第3話/廃虚▼第4話/無宿▼第5話/第二の影(1)▼第6話/第二の影(2)▼第7話/第二の影(3)▼第8話/陰の流れ(1)▼第9話/陰の流れ(2)▼第10話/陰の流れ(3)▼第11話/対決▼第12話/馬借▼第13話/一の太刀●登場人物/結城重太郎(伏影城元城主の一子。父の仇討ちをめざす)。影丸(謎の忍者。馬借隊を指揮し農民を先導して一揆を起こす。無風の弟子である)。無風道人(陰流の忍法「陰の流れ」をうけつぐ者。殺し屋として大物の首を狙う) ●あらすじ/討伐隊を奇襲し絶滅させた雷雲党は、すぐに隊になりすまして城にのりこむ。つづいて土一揆弾圧で不満をつのらしていた農民たちが、影丸の合図で攻め入ってきた。伏影城は落城し、農民たちの手によって火が放たれる。そのころなぜか、影丸は主膳を城から逃がしてやっていた。仇討ちをめざす一心の重太郎は、あとを追っていくが…(第1話)。▼重太郎に追われ木の上に身をかわした主膳は、夜があけると姿を消していた。主膳を取り逃がし戻ってきた重太郎の前に、城はあとかたもなかった。自分が農民の一揆のために、影丸に利用されたことを知る(第3話)。●本巻の特徴/主膳の正体は伊賀の抜忍だった。本巻で明智光秀になりかわろうとして逆に罠にはまり、今後影武者となる。また、陰流にまつわる信綱と無風の因縁があきらかになる。●その他の登場キャラクター/坂上主膳(第1、2、6、7話)、螢火(1、6、7話)、眼づけの熊(第3話)、柳生宗厳(第4、10話)、太郎・明美(第3、4、8、9、11話)、林崎甚助(第1、2、5、13話)、明智光秀(第5~7、11話)、風魔十法斎(第8話)、上泉信綱(第10話)、鬼吉(第3、11話)、馬借隊(第12話)、塚原卜伝(第13話)、足利義輝(第13話)●その他のデータ/登場する忍術・剣術~神陰流猿飛の部(第10話)、天狗飛び斬りの術(第13話)、卜伝流一の太刀の位(第13話)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんすけ

10
表向きには忍法や武道の技法を扱いドラマが展開していく。しかしこのシリーズが1960年代前半に興味を抱かせたのは、背景の民衆の生態であろう。 一揆が拡大していく16世紀半ばが背景になっている。ここでは主として馬喰の一揆が取り上げられている。 明治時代には車引きが車会党なる組織を作って団結したこともあった。現代ならJRや私鉄そしてタクシーの運転手が反乱を起こすようなものだろうが、期待できない夢物語だ。2020/10/01

Hiroki Nishizumi

2
深読みしなくては分からないところが多い。ストーリーは割と古典的。と、感じる一方で少々ご都合主義も見え隠れするな。古武道の漢字や読みが現在使われているものと違い、時代背景の差を感じる。2014/01/01

ミスター

1
重厚なストーリーとジャンプカットで表現される洒脱なアクションシーン。マルクス主義がテーマと喧しいけど、それは黒子に過ぎず本質はそれによって、宿命としての死になす術なく回収されていくキャラクターの生き様なのではあるまいか。かなり先進的な作品で、どうにも当時どう受け取られていたのか気になる。2017/03/31

ra0_0in

1
能力者バトル漫画の元祖は、ほぼ間違いなく横山光輝『伊賀の影丸』と、その原作の山田風太郎『忍法帳』シリーズだろう。白土と山田の影響関係は気になるところだが、白土『甲賀武芸帳』が57年、山田『甲賀忍法帖』が58年で若干、白土が早い。しかし59年開始の本作『忍者武芸帳』でも異能者や剣の達人が次々と登場して、山田作品からの影響がゼロとは言い切れない。とはいえ『武芸帳』を読み進めると、白土の主眼がそうした異能者同士の闘いや「仇討」といったエンターテイメントとはまったく異なる位置にあることが次第に明らかになってくる。2013/08/16

狂人29号

0
重太郎の剣命に、上泉伊勢守、塚原卜伝、林崎甚助、柳生宗巌などの剣豪が重なる。 時代の寵児、織田信長と、宰相、明智光秀が、意外な形で登場し、物語は、風雲火急を告げる。 落城。影丸の死?2014/06/08

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