内容説明
極限のスピード!現代将棋の最先端がここにある
本書は初手▲2六歩から▲2五歩と進め、3三に上がった相手の角頭目指して一目散に早繰り銀を仕掛ける「極限早繰り銀」について解説した初の戦術書です。
飛車先の歩を決めるのは損という従来の常識を覆し、玉の囲いを最小限にして攻め掛かるこの戦法はまさに現代将棋の象徴。佐藤天彦名人や藤井聡太四段らが採用し、その優秀性がプロ間でも認められつつあります。
しかもこの戦法のいいところは著者の佐藤慎一プロも言うように、実は攻撃のパターンはあまり多くないということ。単純で覚えやすく、狙いも分かりやすい。それでいてプロでも通用するのだからアマチュアにとってこれほど良い戦法はありません。
さらに初手▲2六歩から▲2五歩と突くことで後手のはやりの戦型である「横歩取り」「ゴキゲン中飛車」「2手目△3二飛戦法」などの戦型をすべて封じていることも見逃せません。
「極限早繰り銀」は将棋史に革命を起こす万能戦法なのです。
本書を読んでそのスピード感を自分のものにし、ぜひ得意戦法の一つに加えてください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そり
14
極限早繰り銀は、2、3筋への銀の突進を軸にした攻勢をとる作戦。先手番では、角を好位置に置き両面攻撃、または牽制を。後手番では5筋の位取りによる、相手角の封じこめを絡める。緒戦の小競合いが終わる頃合いには、浮き飛車と三段目の桂馬の位置で攻勢を維持するのが基本なのかな。攻めが単調でないところが良い。いくつかのバリエーションを知ることができたのは驚きであり、収穫だった。しかし、相掛かりでは角を吊り上げていないぶん響きが弱く、珍しさはあるけれど角換わりを選んでもいいかもしれない。2018/02/21
キタガワ
7
極限に早く銀を繰り出す超攻撃的な戦法を解説した棋書。 方針が明快でサクサク読み進めることができた。 明快な割に相手にとって大変受けづらく、とても優秀な戦法と思う。 得意戦法のひとつとして今後実戦でドンドン採用していきたい。 戦法書としてはもちろん素晴らしかったが、コラムも3つあり著者の人柄が出ていて良かった。2018/08/24
shin
2
自戦記は読んでない。ほかはざっくり。今までほぼ振り飛車しかやったことなくて居飛車の手始めとして良いかなと思って手にとったんだけど、僕には向いてなさそうだった。攻めに桂馬ほとんど使わないのが好みでなくて、また僕のレベル(初段〜二段)だと攻めきるのがたいへんで、成功と言われている場面から勝ち切るのがかなり難しく感じた。あと本書がどうこう以前に居飛車とてもむずかしい><守りが薄くて、怖くてまだ全然相手の攻めを手抜けない2019/07/03
nerozou666
2
振飛車党の私ですが、最近この戦法で振り飛車の戦法を限定する指し方をする居飛車党が増えてきました。敵情視察ということで読みましたが、理に適った良い戦法だと思います。相居飛車の解説ばかりですが、対抗系でこそ輝くのではないでしょうか。2018/05/07
coppe
2
居飛車の自然な攻めに感じられる。慣れないと5五角の両取りを食らう。2018/03/16
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