絵画の「進化論」 写真の登場と絵画の変容

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絵画の「進化論」 写真の登場と絵画の変容

  • 著者名:小田茂一
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787272423

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内容説明

写真の誕生は絵画に大きな変化をもたらし、それ以降、絵画は独自な表現の可能性を探求し続けてきた。多様な作家と作品を検討することによって変容の軌跡をたどり、絵画が今後どこへ向かうのかを浮かび上がらせる。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

目次

はじめに

第1章 新しい絵画の誕生
 1 「水」を分節化したモネ
 2 滑らかな筆致の対極、スーラの点描
 3 ゴッホを変えたスーラ
 4 写真の登場と描法の変化

第2章 融合する絵画と写真
 1 十九世紀半ばの二つの視覚メディア
 2 写真をもとに絵画を描く
 3 寓意を語る合成写真
 4 絵画の表現力、写真の描写力

第3章 「再現する」こと、「見えるようにする」こと
 1 「再現する」ことは絵画の伝統
 2 「見えるようにする」こと
 3 「再現」から新しい造形へ
 4 「再現」を離れた絵画と「再現する」映画
 5 多元的視点と多層な時間

第4章 「筆致」から「筆触」、そして記号化へ
 1 「点」とは、そして「線」とは
 2 メディアとしての絵画の歴史
 3 デジタルへの萌芽、点描法
 4 プラズマ・ディスプレイに比べれば
 5 筆触が吹き込んだ「いのち」
 6 記号の自立、簡潔な表現

第5章 「動き」の描写、「時間」の描写
 1 写された「動き」、描かれた「動き」
 2 写真から映像へのプロセスと絵画
 3 時間を記憶する空間表現・モビール
 4 描き出された時間経過とドリッピング手法
 5 「いのち」のギヴ・アンド・テーク

第6章 遠近法的世界の変容
 1 写真を真似る絵画、超える絵画
 2 アウラと遠近法
 3 複製技術化する近代の視覚文化

第7章 正面性の成立と変容
 1 画像がもつ正面性とメッセージ力
 2 写真の被写体、絵画のモデル
 3 親密さの尺度としての正面性
 4 見ることへの欲望と正面性

第8章 デジタル時代のまなざし
 1 デジタルな視覚は移行する
 2 視覚技術とのインタラクティブな関係
 3 「水滴」はファンタジックな四角形
 4 写真から復元される「動き」――再びモネへ

終章 絵画の未来と継続する「進化」



あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nozaki Shinichiro

0
それまでの主役メディアだった絵画が、新しい(そして強力な)メディアである写真と出会うことでどう変わったか、という話。芸術史としても面白いし、最近の既存のメディアが云々という話にも通ずるところあり。知的好奇心を満たすという観点で、とても満足度高かったです!2013/05/15

hosakanorihisa

0
写真と絵画の差がやっとわかった。いろんな意味で自分は写真家であったと自覚できた。2008/12/01

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