内容説明
由緒ある平家部落の全村民が、ある日、忽然と消え失せた! 秘境・鬼無村に何が起こったのか? 生き残った父・高時の口から消滅事件の恐るべき真相を知った逢魔麻紀子は、報復の決意を固め、警察庁特別捜査員・真庭正之と巨大な組織に反撃を開始したが、術中に陥ち、絶海の孤島・竹生島で涯しない凌辱の日々を送っていた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eihuji
5
9/3読了。 40年近くぶりの再読。復讐に燃える闘う女主人公・逢魔麻紀子は 明鏡流杖術を駆使し敢然と巨悪に対峙する。 以下、カチ込み→惜敗→囚われて○○→救出→復活→再カチ込み→惜敗→囚われて○○……と、 悪夢の無限ループ。。 発表形態が新聞連載だったため、短いスパンで佳境を盛り込む要請を受けての構成と 思われる。1年くらいかけて少しずつ読む新聞連載なら有効な手段も、 書籍化されると記憶が薄れる前に、なんかこれみたことある、となるので食傷する。 しかしそれでもなお、この時期の寿行は面白い。2022/12/27
村山トカレフ
4
スケールのデカイお話のワリにはお間抜けな部位が多々あって、「おい、おい」と思ふ箇所が散見。先ず、麻紀子よ、お前さんは捕まり過ぎ。何度も脱出して何度も捕まる。その度に凄まじい陵辱を受けるが、その描写が見事にひらけボッキッキ。口交性交とか肛門性交とかの言い回しに痺れる!そこはフェラチオとかアナルファックでは興醒めしちゃうもん。悪鬼の間抜けぶりには安堵しつつも「アホやっ!」ってなるし。上下巻「寿行さん」を散々堪能して塗れに塗れた。次どうしよう。多作な寿行さん。読了本は勿論、未読も結構な数書庫に差さっている……2018/07/03
Zen-zen
2
ジョン・ウーが西村寿行の『君よ憤怒の河を渡れ』(76年 監督:佐藤純彌)をリメイクするという報に接し、この機会に本棚の奥に埋もれてたこの作品を読み。十代の頃、「滅びの笛」「蒼茫の大地、滅ぶ」に熱狂したけど、ぼくにとってはあの二作だけの人だと再認。2015/03/26
つちのこ
0
徳間文庫版。下巻。1984年頃読了