内容説明
大好きなすみればあちゃんが、1年前死んだ――。純平が住む小さな町・虹色町には、何でも揃うコンビニがある。お店を作ったのは、町の人気者だった純平の祖母・すみればあちゃんだ。そんなばあちゃんが残したのは、18歳の純平をコンビニオーナーにするという遺言だった。自信のないままオーナーになった純平だが、個性豊かなスタッフとお客に囲まれ働くうち、すみればあちゃんの想いを知ることになり……。切なくて温かい、こもれびの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
44
死んだ祖母が経営していたコンビニを相続する事になった18歳の少年純平が、大学進学を断念した事に未練を残しながらも、個性豊かな従業員達とスーパーもない田舎で地域の人達の生活を支え続けるお仕事物語。偉大な功績ばかりの祖母の代わりになるという重責と、慣れないオーナーの仕事の板挟みになる純平ですが、彼の頑張りをしっかりと見続けていた従業員達や地域の人達からの励ましの言葉に胸が温かくなり、頑張り続けていた日々が評価される事は凄く幸せな事だと感じました。幼馴染のまほろに無自覚な恋心を抱いた純平の物語の続きが気になる。2018/07/18
メルル
27
みんなに慕われ愛されたおばあちゃん。そんなおばあちゃんが亡くなり、おばあちゃんのコンビニのオーナーを任されることになった孫の純平、十八歳。その重圧と戦いながら、両親や店員、大切なお客様と過ごす日々。普段は客として訪れたことしか無いコンビニ。バックヤードのあれこれを興味津々で読んだ。昨今コンビニは問題が山積で大変と聞いているが、こんなに皆が密接で人情溢れ楽しそうだったら、問題無いのにね。純平の抱えるプレッシャーは理解できる。だからこそ轟の言葉が胸に刺さった。助言してくれる人がいるって幸せなこと。2018/01/19
よっしー
25
タイトルが気になって手に取りました。家族経営のフランチャイズのコンビニ。経営者である祖母が亡くなり、次代オーナーはまさかの孫。家族経営ということで勤務形態は中々にしんどいような…と感じる部分もありましたが、個性豊かな従業員と日々過ごすのは楽しそうでもありますね。ただ、環境改善をとは思ってしまいます。2024/01/22
かしまさ
13
ただのライト文芸だと思って油断してると泣いちゃいます。コンビニが舞台のお仕事小説なんですが、登場人物の心温まる話と主人公の精神的な成長がむしろメインです。自分で人生を切り開くこと、そして一度決めたら邁進すること、必要以上に自分を安売りしないこと。大切なのに見失いがちですね。ハッとさせられる本でした。あとコンビニの内部事情にちょっとだけ詳しくなれます。2021/06/20
ひまわり
13
ハートウォーミングな話でした。自分に自信がない人に言いたい。「自分を正当な評価以上に低く見積もることは、君を評価してくれた人たちの信用を欠くことにもなるんだよ。つまりはだ、君の価値は君だけの力ではなく、君の働きや将来性を信じた人たちの付加価値によって成り立っているってこと」2018/06/14
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