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内容説明
「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。成功者のちょっとした失敗をネット上で糾弾し、喜びに浸る。実はこの行動の根幹には、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことがわかってきた。なぜ人間は一見、非生産的に思える「妬み」という感情を他人に覚え、その不幸を喜ぶのか。現代社会が抱える病理の象徴「シャーデンフロイデ」の正体を解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
130
図書館本。ネットで人を糾弾する日本人は農工民族の特徴であることがわかる。戦争やイジメは根本的になくならない。ヒトラーの下りは物凄く興味深く読まさして頂きましたが、怖さも同時に感じました。2018/08/26
やっさん
107
★★☆ 「岡田斗司夫ゼミ」で紹介された一冊。他人の不幸を喜びに感じるメカニズムを、医学的側面や様々な実験結果から解明。ただ、後半は論点の大きなズレが否めない。2020/06/06
鱒子
91
kindle本。脳科学の観点から人間性を分析。その中で「他人への不寛容さ」を取り上げた本です。幸せホルモン オキシトシンは向社会性。愛情 愛着を生み、更にそこから離反する者への不寛容を生み出す。「正義」の名の下に 人は簡単に 他者を躊躇なく踏みにじる。それは人間が古来より獲得した脳作用であり、生存戦略の一つなのだーーという内容です。読みやすく非常に面白い。2018/08/20
Carlyuke
88
集団の価値観を守るために異なる価値観を持つ人や行動を排除しようとする性質をヒトは元々持っている。一昨年だったかベッキーの不倫報道が加熱した騒動があったが, 一見そんなタイプではない彼女が起こした行動はある種の裏切りだったと解釈された訳だ。宗教戦争などについても述べられているが, 異なる宗教を持つ人々が互いにもっと寛容になればいいのにと強く思う。日本人らしさ, ヨーロッパ人らしさなどもセロトニンにより不安を持つ度合いの違いによって説明が可能なのだ。脳科学者も色々だが, 中野氏には独自の視点があるようだ。2018/03/07
あきぽん
78
人類からいじめや戦争がなくならい理由を、脳科学で解き明かした本。そもそもホモサピエンスがネアンデルタールに勝ったのは愛や正義に基づく集団行動が得意だったからであり、その特性こそがいじめや戦争を起こす要因なんだよな…。自分の頭で考えて行動する事が大切!!2024/04/26
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