モナ・リザ・ウイルス 下

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モナ・リザ・ウイルス 下

  • ISBN:9784094064605

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内容説明

ポスト『ダ・ヴィンチ・コード』はこれ!

ドイツ・ミステリーの新機軸となる、傑作エンタテインメント!

(下巻あらすじ)
ドイツ東部ではライプツィヒの市庁舎が爆破され、ミラノでは「最後の晩餐」が破壊された。
インターネット上では「黄金比」をもつ画像を破壊するウイルスが世界に拡散され続けていた。
FBI本部に召喚されたミルナーは急遽、長官から、ロンドンのワイズウイルス社でコンピューターウイルスの調査をするよう命じられる。

一方、神経美学者のヘレンは、ワルシャワのパトリック・ワイズとともにマドリードへ向かった。
プラド美術館でワイズの父親とヘレンの娘は落ち合うと思われたが、現地でヘレンは、娘に遭う代わりに犯罪に巻き込まれる。

ヘレンはこの時期、ルーヴルの修復センターに招かれていた。
それを知っていた老ワイズが、娘を救う条件としてヘレンに突きつけたのは、きわめて困難かつ最悪の罪をヘレンが犯すことだった。


「黄金比が諸悪の根源なのだ」――事件の糸は紀元1500年のフィレンツェにつながっていた。
プラドとルーヴル、二つの美術館に収蔵された双子の「モナ・リザ」、そして「モナ・リザ」制作にまつわる衝撃の秘密が明かされる圧巻の下巻!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

143
absintheには面白かった。スケールのドでかい犯罪サスペンス。ケレン味たっぷり。最後まで残った謎もあったがそれもまた良し。上巻は先行きが不安になったが下巻はスピード感がどんどん増して引き込まれた。最後の最後、面倒なその後のエピソードの省略の仕方も良かった。科学技術上はつっこみどころもあるが。そういうところも作品の魅力だ。実は最後に他の話にすり替わってしまい、下巻の後半が薄味になってしまった。出だしのテーマは最後まで追求したほうが良かったな。2018/05/31

future4227

49
あまりにも犯罪のスケールが大きすぎて、もはや一般人の予測の範疇を超えている。犯人の動機も普通では思いもつかない動機なので、理解に苦しむというか、無茶苦茶というか、狂ってるとしか言いようがない。様々な謎を広げるだけ広げておいて、最後は意外にあっけないというか、強引に解決させた感じがちょっと残念。かなり面白かっただけに、本格ミステリーで終わってほしかったのだけれど、結局『世にも奇妙な物語』的な解決がミステリーファンとしては納得いかない所。で、結局あの人は誰なのよ?2018/04/25

ほちょこ

32
蜂は?蜂についてはもうちょっと捻ってもよかったんじゃない?と細かな部分はツッコミ所満載。でも面白く読めた。次作も期待。2018/11/27

RIN

22
バラバラの事件と視点人物がどう収束して大団円に持っていくのか興味深く読んだ下巻。ちょっとばたばたしすぎた感はあるが、狂気と資金があれば国境を越えてどんな大それたことでもできる現代の脆弱さが浮き彫りに。単に邦訳されておらず知らないだけかもしれないが、ドイツエンタメ界もギルバース、シーラッハ等々タブーが消えてフリーダムになった気がする。北欧に続いて次はドイツが来る?2019/04/15

Yuri

7
上巻から続け読み。事件とか出来事のスケールが大きくなりすぎて、ちょっと回収仕切れなかった感があります。どれかに絞り込んで、もっと深くても良かったのに。個人的主観だとプラド美術館行きたいと思ってるので、その辺もっと掘り下げて欲しかったかな。2018/09/03

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