ドイツ三〇〇諸侯 一千年の興亡

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ドイツ三〇〇諸侯 一千年の興亡

  • 著者名:菊池良生【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 河出書房新社(2019/01発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309227023

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内容説明

かつてドイツは300もの領邦に分かれ、千年近くにわたり権力争いを繰り広げていた。親子が殺し合い、兄弟が憎しみ合う、破天荒で支離滅裂な諸侯達が跳梁跋扈する激動の時代を活写する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

31
かつて300もの領邦に分かれて権力争いを繰り広げていたドイツ諸侯。中世からハプスブルク、ヒトラー登場まで、破天荒で支離滅裂な諸侯たちが跳梁跋扈した激動の時代を解説した一冊。選帝侯などの有力諸侯各家から豆粒諸侯まで、歴史に名を残す人物たちの複雑で愛憎にまみれたエピソードの数々がテンポよく描かれていて、とても読み応えがありました。結果から見てしまうといろいろ残念な人物やエピソードも多かったですが、これだけ周辺国との関係や国の運営に深く関わっていた宗教なども複雑に絡む状況は、想像以上に大変だったんでしょうね。 2017/06/24

星落秋風五丈原

24
ずいぶんくだけた書き方をする。個性豊かなドイツ諸侯の中にエカチェリーナニ世やルートヴィヒなど有名人も混じる。2017/06/21

軍縮地球市民shinshin

16
神聖ローマ帝国とは名ばかりで、諸侯の連邦国家だった。皇帝は選帝候のたちによる選挙で決まり、皇帝の言うことは聞かない。皇帝もそういう意味では諸侯の一つだった。本書は著者ならではの肩のこらない物語調で、皇帝ではなく、有力諸侯の方に注目して著した列伝。なかなか面白いが、なにせ西洋の王侯貴族はみんな同じ名前で、やたらとフリードリヒが多い。同名ばかりが時代と家系を超えて総登場。よほど気を付けないと話が混乱してわけがわからなくなる。2017/11/19

ジュンジュン

15
「神聖でもなく、ローマ的でもなく、そもそも帝国ですらない」(ヴォルテール)。つまり、神聖ローマ帝国とは外交権まで有した300の主権国家の連合体(248p)。その連合体を構成する諸侯を、選帝侯からプロイセン王家、大諸侯に弱小諸侯までピックアップして紹介する。ただ、名前が…「当主はルートヴィヒ10世である。彼もまたヘッセンカッセル伯ヴィルヘルム9世がヘッセンカッセル選帝侯ヴィルヘルム1世となったように、後にヘッセン大公ルートヴィヒ1世となる」(242p)。…頭が痛くなる(😢)。2023/01/16

さとうしん

15
選帝侯となった家門を中心に見るドイツ史。神聖でもなく、ローマ的でもなく、そもそも帝国ですらなかった神聖ローマ帝国がなぜ1806年まで解体されなかったのか?実態があろうがなかろうがとにかくご大層な肩書きを欲しがる大諸侯(帝国解体の前夜1803年にようやく選帝侯となった諸侯も存在する!)、帝国という枠組みがなくなれば自分たちの主権など粉みじんになる豆粒諸侯、それぞれがそれぞれの事情で帝国の存在を望んだという見通しが本書によって見えてくる。そして更に帝国解体後も諸侯たちの物語は続いていく…2019/01/21

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