内容説明
父とふたり暮らしのおみつは、父甚助の様子がおかしいのを心配していた。母に先立たれてから、三度ほど、突然人が変わったような口ぶりになっている時があるのだ──。生真面目で、かわら版を読むことだけが楽しみな父はどうしてしまったのだろう。
一方、かわら版売りの才助は、泥酔して目を覚ますと、見知らぬ女の股枕で寝ていた。さらにその部屋の隅には、死体の男が……。女の顔にも、死体にも身に覚えがない才助は、戯作者の青山孫四郎に先程の出来事を打ち明けるのだった。すると、驚いたことに孫四郎は、ひと月ほどまえのかわら版の記事に状況が似ているというのだ。創作のかわら版が現実になったのか? 才助と孫四郎は、事の真相を確かめようとするが──。
※本書は、2016年12月26日に配信を開始した単行本「蝶結び かわら版売り事件帖」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
15
2160-380-1 初読み作家444人目。ちょっと合わなかったみたい💦2021/12/02
あここ
10
何かモヤモヤする・・ほいで結局、親父さんはどこまで関わってたんや?かわら版に書かれたコトが現実に?突然人が変わったようになる親父。記憶がないらしい。おっどうゆうことや、って惹かれたけど。何やったんかよう分からん。無意識?没頭しすぎ?操られてる?悪巧みした人らは突き止めたし動機も分かったけど。この親父の関わりがいまいち全然すっきりせぇへん。お父さんしっかりしてぇな。1人にせんといてぇな。蝶結びって案外スグ解けるよ。そんな親子は嫌だ。もっともっと固結びにして。孫四郎の実家との関係も不明。あ、前作があるのか。。2017/03/03
こおり
10
面白かったんだけど、なんかまとまりが無いというかバラバラな感じというか。孫四郎の心の動きが今ひとつしっくりこないからか?うーむ、前作があるようなのでそれを読んでみるとしよう。感じ方が変わるかも2017/02/21
toshi
9
最初メーンストーリの間に何の関係も無い話が挟まっていて何のことかさっぱりわからず、読み返してみたりしたけど謎のまま。それがいつの間にかメーンストーリになって行くと言う変わった構成。詰まらなくは無いし、伏線をきちんと回収してちゃんと出来でいるけれど、それほど面白くない。 そもそも孫四郎の行動原理がイマイチ理解できない。 しかも構成が物語の流れを無視してバラバラだったり、突然場面が切り替わっと思ったらいつの間にか物語が進んでいたりと言う書きばかりで読みにくい。 どうもこの作者とは相性が悪いみたい。2022/11/20
bvbo
7
はっきりしない話しだった…そして前作があるのか気にはなるが、あまり読みたい気はないかな…2018/04/15