内容説明
”毒親”-子供に対し、過干渉やネグレクトなど、ネガティブな言動を執拗に続け、一種の毒のような影響を与える親。子供の人生を支配するようになってしまうこともあり、今、社会で問題視され始めている―。
スクールカウンセラーとして、日々生徒の悩みに寄り添う日向は、自身も母親の過干渉に苦しみ続けていた。そして、不可解な死を遂げた生徒・吉岡圭吾の母もまた、自身の母と重なるような“毒親”だった。
恋人・本庄の突然の暴力、“毒親”との対峙、信頼していた同僚教師の恐ろしい闇…
幾多の苦しみを乗り越え、日向は、この事件にかかわったすべての人に語りかける。
“耐えて、心が壊れて、命を失ってしまったら、何の意味もないんです。
辛かったら、逃げてください。生きることから逃げさえしなければ…生きていれば、人はやり直せるから”
学校や家族を取り巻く現代の闇に切り込んだ重厚ミステリー、感動のクライマックス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
aaaaki
1
ドラマでは言葉として表されてこなかった日向や他の登場人物の心の感情がより分かった。ただ、やっぱり言葉や言葉の間(マ)や言葉の言い方は映像がないと伝わってこないことが多く、ドラマの方が好みかな。日向の最後の言葉は、文章として残しておきたい。2018/02/04
ozma
0
少年は、何故死を選んだのか。結局、この本を読んでもその答えはわからなかった。自由になりたかったのか、母親の束縛から逃れたかったのか、学校の人間関係が辛かったのか、他の理由か。また、その全てなのか。ただ、最後の日向の言葉は、例え綺麗事だ、正論だと言われても、私は支持したい。「つらかったら、逃げてください。生きることから逃げさえしなければ…生きていれば、人はやり直せるから。」「たとえ、幸せが約束された明日ではなかったとしても…それでも『明日も生きている』ということが何よりや大切なんだと信じてください。」2018/06/08
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