実業之日本社文庫<br> 嗤う淑女

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実業之日本社文庫
嗤う淑女

  • 著者名:中山七里
  • 価格 ¥687(本体¥625)
  • 実業之日本社(2018/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408553986

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内容説明

徹夜確実! 女神なのか、悪魔なのか――最恐悪女度no.1小説。中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。美貌と明晰な頭脳を持つ彼女へ強烈な憧れを抱いてしまう恭子だが、それが地獄の始まりだった――。名誉、金、性的衝動…絶世の美女に成長した美智留は老若男女の欲望を残酷に操り、運命を次々に狂わせる。連続する悲劇の先に待つものは? 史上最恐の悪女ミステリー。漫画家・松田洋子氏による文庫版限定「あとがき漫画」収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

SJW

220
いつもの中山さんの小説ならば、社会の不条理と問題点を並べて、鋭い指摘と小気味良い批判を聞きながら、そうだそうだと発散できるが、今回は違う。父親から虐待を受けて、不幸な生い立ちの蒲生美智瑠が美しく成長し、他人の欲望を操り運命を狂わせるという悪女ミステリー。生い立ちには同情するものの、その行動には苛立ちと憤りを感じてしまう。いつもの中山さんのどんでん返しは相変わらず唸ってしまった。2019/06/27

修一朗

181
不愉快な主人公が登場するお話だと思っていて躊躇していましたけど全然大丈夫。美智留さん,振り切った悪女です。御本人が気にいらない奴をバサバサと陥れます。悪いやつがガンガンやられて爽快感。人の心を自由に繰る人心掌握術がお見事。スカッと潔いエンタメ路線でした。次,ふたたび嗤う淑女へ。2021/09/30

イアン

168
★★★★★★★★☆☆2024年にドラマ化された『嗤う淑女』シリーズ第1弾。類い稀なる美貌と巧みな話術を兼ね備えた蒲生美智留。彼女に魅せられた人々は、やがて狂気の果てに身の破滅を迎えることになる。買い物依存の銀行員や失業した夫に不満を募らせる女など、どこにでもある「不幸」が美智留の計略に掛かれば瞬く間に絶望と化す。まさに稀代の悪女ともいうべき存在だが、その悪行の数々もラストの法廷シーンの衝撃に比べれば序章に過ぎない。担当弁護士が御子柴ではなく宝来だと判明した時点で真相に気付いたあなたは、真の中山七里ファン。2024/08/21

machi☺︎︎゛

133
絶世の美女、蒲生美智留。美貌だけでなく知性も兼ね備えてて隙のない完璧な女性。その美智留が決して自分の手は汚さずに周りの人間をうまく操り、自らの欲のために人を殺めていく。人を信じすぎる事も怖いことだ。 最後のどんでん返しからのどんでん返しはさすが中山七里さんらしく、面白かった!2019/08/09

JKD

127
蒲生美智留の凄惨な過去を背負い、生活プランナーという肩書で次々と人を貶めていく。巧妙な言説と人生訓で相手の心をわし掴みにし、本質を突いた後からコントロールしていく様は恐ろしいけど、ある意味もの凄いテクニックともいえる。狡知に長けた美智留の影なる悪意がジワジワと恐怖になっていく。あとがき漫画もシンプルで面白かったです。2017/12/27

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