内容説明
「アッコちゃんシリーズ」第二弾、待望の文庫化! 澤田三智子は高潮物産の契約社員として、シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、会議は停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。イギリスでティーについて学んできたというアッコさんが、お茶とお菓子で会議の進行を激変させていき――!?表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」を含む全4編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
531
          
            つくづくその人の食べるものは、その人を形づくるものだなぁと。ラストの梅田の話、ちょっと関西弁が硬かったけれども、梅田の地下のラビリンスには笑った。最後に訪れてから数十年、ますます魔窟化してるんだろうな、渋谷駅に負けないくらいには。あと、この表紙画像をコピーするには、春先から夏場じゃないと無理かな、とか(笑)このまま続編へ。2019/10/13
          
        しんごろ
326
          
            シリーズ2作目!どの短編も元気をもらえる終わり方で、読み終わってから、元気をもらえた気持ちになれました。アッコちゃんの世話好きさに「メトロのアッコちゃん」に登場する明海(あけみ)の、一時期、アッコちゃんをうざがる気持ちもわかるけどね(笑)もしリアルアッコちゃんがいて、会えればうざい気持ちがでるかもしれませんが、姉御肌なアッコちゃんに惹かれて、元気をいっぱいくれる素敵なお姉さんだなと思います。全短編とも、皆、前向きになっていく姿に自分も頑張ろうという気持ちになれた作品でした。2017/10/26
          
        mae.dat
267
          
            第2弾。今回もアッコちゃんが脇を固める短編2話と、ほんのうっすらとだけ関わる短編2話の構成。相変わらずアッコちゃん強い。愛とバイタリティに溢れています。凄い人脈も作っていてね。「食品業界のトップに立ちたい」と言う野望を抱いています。移動ワゴン屋だけで無く、既に株式会社を経営していても不思議じゃないですね。自ら動き示す。悪い慣習には正論で説き伏せる。上司にしたいですよ。『梅田駅アンダーワールド』は就活生の佐江さんが気の毒でね。でもコメディなんですよ。梅田駅地下を探検してみたくなりました(◍˃̶ᗜ˂̶◍)ノ。2022/12/12
          
        SJW
259
          
            今回は4話(3時のアッコちゃん、メトロのアッコちゃん、シュシュと猪、梅田駅アンダーワールド)で構成されていて、アッコちゃんが出てくるのは最初の2つの話のみ。第1話では紅茶とスウィーツにもう少しこだわってみたくなり、第2話では仕事に追い詰められた明海が職場の呪縛から抜け出せることに胸がすく思い。第3話では神戸の町に猪が出てくるがほんとかな。長男が婿入りした家がやはり六甲の東の麓で、その家のおばあちゃんが、昔は猪が山から降りてきたと聞いたが今は出ていないとのこと。第3話で出てくる神戸弁は確かに、神戸に行く時に2018/01/23
          
        masa@レビューお休み中
166
          
            アッコちゃんの続き楽しみにしてました。今回はどんな話かなと思っていたら…。前回相棒だった三智子さんが出てきて、さらにドキドキワクワク。あれ、でもなんだか以前とは違う。アッコさんの動き方が裏方的な、縁の下の力持ち的な活躍の仕方なんですよね。三智子に、アフタヌーンティー会議を提案したアッコさんは執事のようにおもてなしをするだけ。そこでようやく気づいたんですよね。これは、アッコさんが大活躍する物語ではないということに…。葛藤している人、苦しんでいる人が、自力で歩くことができるように、手助けする物語なんですよね。2018/02/12
          
        

              
              
              
              
              

