内容説明
本書は、読みだしたらとまらない、118種類の元素のはなし。私たちのまわりには自然の世界があります。石あり、土あり、植物あり、動物あり、人あり、川あり、海あり、空あり、星あり……の美しく豊かな世界です。そんな世界をつくっているのが元素です。元素を知ることは、身のまわりの世界がどうやってできているかを知ることになります。また、レアメタル、レアアースや放射能といったニュースの話題にも元素の世界は大いに関係しています。本書は、元素の世界を面白く役に立つ話題に結びつけながら、やさしく解き明かす一冊です。森羅万象を織りなす元素の世界へようこそ。○本書のおもな内容/新元素ニホニウムの発見!/身の周りにある化合物のはなし/世界最高のネオジム磁石/放射性元素の性質と危険性/クレオパトラの炭素/宇宙でもっとも多い元素は何か? etc……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポタオ
35
自分は文系なので、元素とか水素からカルシウムぐらいしか知らないような人なんですが、元素一つ一つに特徴とか歴史があっておもしろかったです。2017/05/02
Rubik's
31
★★★☆☆2019/07/22
ま
21
元素に関しては知識があるわけではないけれども入門書だけはそれなりの数を読んだので、周期表で一杯やれる感じにはなってきた。さて本書はやさしめな元素のうんちくを原子番号順に語っていく内容となっております。①一円玉はちょうど1gなのでアメリカでおもりとして販売されている例がある(いくらで売られているのか気になる)②鉄と炭素の合金で炭素の含有率が0.04~1.7%のものを鋼、鋼に亜鉛、スズを鍍金したものをそれぞれトタン、ブリキという③質量数が同じでも性質が異なる場合がある(テクネチウム)2021/10/31
ゲオルギオ・ハーン
17
元素について一通り紹介している一冊。小ネタや名前の由来もあり、元素の名前に慣れるのにちょうど良かったと思います。苦もなく読み進められますし、文体も専門的な書き方を避けて、分かりやすい表現をしているので寝る前の読書時間に割り当てる本としてもちょうど良かった。元素名ですぐに連想できるようになりたい。2020/09/26
やまはるか
14
面白くて眠れなくなるシリーズの一冊。物質の元は全て元素であり、身の回りの物と元素の関係は面白い。酸素は呼吸で取り入れているが水素は大腸で多量に作られ、おならの10から20%を水素が占め、一部は体内に取り込まれている。日本食品標準成分表に示された鉄の成分がひじきは100g当たり55mgから6.2mgに、切り干し大根は9.7mgから3.1mgに減ったのは製造過程で鉄の釜や鉄の包丁からステンレス製に代わったからだと。我が家でも一丁ある鉄の包丁はサビが出るため敬遠しがちだが、これからは積極的に使うよう洗脳された。2025/04/16