ガガガ文庫<br> 編集長殺し

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ガガガ文庫
編集長殺し

  • ISBN:9784094517149

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内容説明

これがギギギ文庫の日常、だよっ♪

私、川田桃香。ギギギ文庫一年目の新人編集者です!
カバーデザインに悩む今日この頃、編集長にデザイン案を見せにいったのですが……。

「初版500部のオーラね」「なにこのヤ●チャみたいな戦闘力のカバーは」「やり直し。むしろ生まれ直し」

……ボロクソですっ!フルボッコとはまさにこのこと。
編集長は、見た目はたいへん可愛らしい幼女なのですが、中身は骨の髄まで真っ黒なドSロリなのです。
権力(校了)とお金(決済)を握られては、私たちはぜったいに勝てないのです。

こんなときは、頼りになる先輩たちに相談するしかありません。きっと魅力的なカバーの秘訣を教えてくれるはずです――。

「とりあえず、あんたがモデルになりなよ」「体操服がいいと思うんよ」「顔はキリリと睨むのがいいかしらね」

――って、なんでですかっ!?

グチと笑いに満ちたお仕事るぽラノベ!と見せかけたGIGIGI文庫の闇を晒す告発本、ここに校了です!
今日も元気にギギギっちゃお~♪(ギギギ……疑偽欺……)

※「ガ報」付き!

※ガガガ10周年電子特典!シリーズ既刊すべてのカバーイラスト付き!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

86
ラノベ業界の黒そうな世界を、白いユーモアで包んで描くコメディー。ありえない話に、妙なリアリティーが漂う瞬間があって可笑しい。女子編集者たちのキャラがなんとも緩く、展開も緩く変な方向に脱線する。JKのファンメールを偽造するとか唐突なグルメ漫画パロディーが特に面白かった。今後もっと変な作家が出てきて担当させられたり、作品の本文ネタとか出たら楽しそうですねー。そのへん川岸殴魚先生のギャグセンスがさらに炸裂するのを期待して続巻を待ちたい。2017/12/20

ラノベの王女様

36
新人ラノベ編集者の女子が、幼女編集長の牛耳る編集部で、同僚の変人女子達と働きながら、綺麗事一切抜きな業界のリアルを知ってしまう物語。―――疲弊する作家、そして逃亡する絵師。使えない奴は他レーベルで活躍させないとか、締め切りを破った人間に精神的ダメージを与えるとか、編集長のやり口がブラック企業の経営者みたいで想像以上にドス黒い。カカオ九九%のチョコをさらに濃縮して極限まで苦くしたかのよう。果たしてどこまでがフィクションなのか……。あたしみたいに癖のある作家は絶対門前払いね。うん、面白かった。けど、怖かった。2017/12/20

むっきゅー

28
大爆笑、かなりツボった腹イテェ。えっと、NewG○meのようなお仕事系なのですが、内容がブラックな上にキレッキレのギャグでヤバイ作品。ギギギ文庫編集部は全員美少女で、編集長は幼女でドS。ラノベ読者には半ば常識的な設定だそうです(どこがだよ!)。主人公で新人の川田さんが、編集長に怖れおののきながら、癖の強い先輩編集達とワチャワチャしながら仕事をする、全10話の日常系短編集。新人賞作家の面接が笑った。メッチャ怪しいヤツなのに、アレで「ギリセーフ」なんだ。ラノベ作家の間口は広いなー...。2018/01/27

むっきゅー

26
【ボクの推し作品を嫁に読ませた結果④】美少女しかいない編集部。お仕事もののギャグラノベの評価は60点。嫁、「キャラに魅力を感じない。ギャグもあまり笑えなかった。お仕事ものとしては、まぁまぁ面白かった。」わりと酷評だな、おい。ボクはメチャクチャ笑えたんだけど、ギャグって合う合わないがあるんだなー。次回は「月とライカと吸血姫」です。2020/01/18

miroku

23
タイトルに魅かれて。ラノベ編集者たちの日常が面白い。2018/09/08

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