内容説明
湾岸戦争の勃発、国家財政の悪化、米格付会社による投資適格剥奪……ソブリン債はデフォルトの危機に瀕した。米国財務省からの圧力が強まるなか、但馬は「十年に一度の意味あるディール」としてトルコ経済救済のためのシンジケートローン組成に挑む。想像を絶する苦悩の日々が始まった――。女性官僚と邦銀バンカーの奮闘を描く快作、感動の後編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiozy
9
トルコ共和国デフォルトか。あわやの危機を迎えて緊迫感高まる下巻である。経済金融小説の見どころだな。私利私欲汚職まみれの国家トップが如何に国をあやうくさせるかという見本みたいなもの。それにしても、格付会社の評価ひとつで、国家経済が危うくなる現実と言うのは、なんだかなあ、という思いがする。2014/12/19
tom1969
2
一国がデフォルトするか否か、桁違いの金の動き、実にわかりやすく書かれていたと思われます。最終的にアメリカがストーリーメイクしているのは致し方ない現実だろうと考えさせられた。サムライ債とかちょっと調べてみたが、結局は余った金が次のターゲットを決めて雪だるま的に集中していくのだと感じる。それが、今の日本ではないのを希望します。2014/12/21
へいがぁ
2
グローバルなビジネスパーソンには必読だと思います。いかにも世界経済の一部を切り取ったストーリーでした。2014/12/06
ジョルジョ
1
小説の背景が、ちょっと古いが、トルコという国について、良い勉強になった。また、主人公が、何事も諦めずに、粘り強く仕事をしている様は、何事も道は開けるという気持ちになる。ビジネスのおいて、なかなか思い通りに事が進まない、この本を読んで勇気づけられた。2018/09/15
Debuchi Satoshi
1
IMFの介入、デフォルトの危機、銀行の合併とスピーディーに物語が結末へと向かうのがチョ〜気持ち良い。結局は思惑に振り回されるのね。2015/01/15
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