内容説明
鎌倉、江ノ電の駅からほど近い丘の上に、三兄弟が営むカフェがある。「そのカフェで座敷わらしを見ると、幸せになれる」との噂を聞いて、多くの客が訪れる。初恋の人を探しに来た老婦人や、父を慕う引きこもりの少年――そんな中、黒いコートを着た不吉な男が現れた。男は死に神を名乗り、三年前の事故で死んでいるはずだった三男の綾人を迎えに来たと言うのだが…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
36
「座敷わらしを見ると、幸せになれる」との噂がある江ノ島の三兄弟が営むカフェ。そこに三年前の事故で死んでいるはずだった三男の綾人を迎えに来たという死神が現れる第二弾。カフェを訪れる初恋の人を探しに来た老婦人、父を慕う引きこもりの少年、海難事故にあった息子を憂う母親。それぞれの印象的なお話でしたが、カフェを訪れるのを楽しみにしている死神と綾人のエピソードはうまく話と絡めてまとめてみせた感。時を超えて巡り合うことになった想い人の孫同士の今後が少しばかり気になりました。続刊あったらそのあたりも読んでみたいです。 2017/11/01
み
23
涙腺が…。通勤本にしなくて良かったです♪新しいタイプの死に神さんでした、ボーナスポイントとか査定とか、何の仕事も同じだね。2018/02/17
おれんじぺこ♪(15年生)
22
シリーズ第２弾。今回、たまゆらを訪れる人たちは切ない人たちばかりだったけれど、子供を海で亡くした母の話は特に辛かった。死神は今後もリピーターさんとしてたまゆらに訪れるのだろうか(笑)でも綾人が連れて行かれなくてよかった。2018/08/13
ううち
19
第2弾。1巻でもういいかなと思っていたけど、2巻を見つけてつい購入。 旅館の女将の話でガチ泣きした。 死神さんお気に入りのショコラタルト食べてみたい。他のスイーツも美味しそう！次も出たら読みたいな。2018/07/24
nono
16
図書館本。シリーズ第２弾。鎌倉の美形三兄弟が営むカフェ『たまゆら』に訪れるお客様達の優しく悲しい話の連作短編集。今回は死神の登場が一番大きな出来事かな？割りとオチは解りやすい展開でしたが、優しい心のやり取りにほっとします。彼等が笑って過ごして欲しいとしみじみ思いながら、さらりと読了。2018/07/07
