「働き方改革」の不都合な真実

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「働き方改革」の不都合な真実

  • 著者名:おおたとしまさ【著】/常見陽平【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • イースト・プレス(2017/12発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781615875

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内容説明

「働き方」よりも「稼ぎ方」改革を!
安倍政権が推し進める「働き方改革」。長時間労働の是正、雇用の流動化、正規・非正規の格差解消などをかかげながらも、今までその改革の「副作用」については十分な説明がなされてこなかったのではないだろうか。そして、低成長社会、労働力人口の減少など状況が変動する中で、日本はどのようなビジョンを持ち、私たちは理想と現実のはざまでどのように働き方を考えていけばよいのか。「労働・雇用」「教育・育児」の専門家二人が未来に絶望しないための「働き方改革」を考察していく、刺激的な対談。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

11
働き方改革と働き方改革実現会議は、首相周辺による働かせ方の思惑ありきだったので失敗した。以上。データも事実総括も分析も無しで進む対談はぐだぐだで、ちょっと詳しいおっさんが飲み屋でクダ巻いている程度だ。こんな腰の浮いた論で新しい時代の切り口が見えるはずがない。働き方改革によって働き方は改革されないということがよくわかったが、決まったからには企業は飲み込まざるを得ないし、うまく利用してより良くするしかないのだ。同様にお考えの方には、著者が批判するサイボウズや、デービッド・アトキンソンの本をお勧めする。2020/08/29

りょうみや

11
おおた氏の本はほとんど読んでいるので本書も手に取ったが、常見氏の方が7割くらいだった印象。働き方改革の副作用を詳しく議論している。例えば同一労働・同一賃金化によって、雇用が流動化して労働者が交換可能な部品化する副作用を考えると、今の日本の終身雇用、年功序列や新卒一括採用もなかなかよいところがあるシステムなのだと思わせられる。2017/12/11

まゆまゆ

10
もとリクルート出身の二人が、政府が進めようとしている「働き方改革」は単なる経済界の意向を受けた「働かせ改革」であることを暴露していく内容。一人ひとりが考えるべき内容であり、そのためのビジョンという訳ででもなく、単に決められることをまとめた内容では意味がない、とはその通りだと思う。2018/02/26

y_nagaura

8
成果主義の導入により、貯蓄が増え消費が冷え込む。年功序列でいいのではないか。少子化でも大丈夫、自己責任を問わない寛容な社会が必要。「働き方改革」を冷静に多角的に分析されているように感じた。折しも先日、裁量労働制の議案取下げが話題となったが、政府の「働かせ方改革」に踊らされるのではなく、私たち労働者自身で真剣に考えるべき問題であろう。この本をベースに企業内で議論をすると面白そう。2018/03/03

makio37

7
勤め先でも「働き方改革」と称して取り組みが進められていることもあり、いくつか参考にしたい議論はあった。まず労働生産性について。自然林の伐採と植林する林業を例に挙げ、労働生産性が低いことが必ずしも悪いことではないと論じている。また「非正規雇用者が正規雇用者の働き方改革による果実にために働くことになる」という指摘にも首肯した。今の会社システムの延命のための「働かせ方改革」になっているとは辛辣だが的を得た表現だ。被雇用者側も、どう働きたいかの議論より先に会社側に対策を求めてしまうのだ。2017/12/30

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