内容説明
1959年から79年まで、音楽家・大友良英が、幼少期から思春期までに影響を受けた、歌謡曲、ポップス、ロックやフリージャズの数々と、抱腹絶倒のダメダメ話。楽器なんて全然できないくせに尽きない音楽への憧れが巻き起こす、笑いと涙の青春エッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
43
☆5。あはははは。いや~~こんなにおちゃらけた本とは思わなかった。面白い!ご本人は「これは音楽紹介本です」「20世紀音楽の大真面目な批評本」と書いていますが・・・え~~どこが?むしろ半自伝といった方がいいだろう。それもとびきり恥ずかしい思い出ばかりが羅列される。年代的に近いワタクシとしては、あーあーあるある、そういうことあるよね、と頷いたり赤面したり爆笑したりと、とても電車やバスの中では読めない・・・はずが堂々と読んでいたりして。はたからみると変なオッサンになっていただろうなあ・・・。2019/12/30
Yuichi Tomita
5
最近jazz tonight(NHKのラジオ)を聴くことがあるので読んでみた。内容は高校卒業、浪人までの自伝的なもの。その時々に聴いていた音楽について触れられている。 高校生で阿部薫、デレク・ベイリーなど、今にも繋がるルーツが出てくる。ラジオで紹介する普通のジャズはジャズ喫茶で聴いていたのかな。 本筋とは関係ないが、高校の同級生だった鈴木、交際していた(?)Yさんのその後がちょっと「あいつ今何してる」風でちょっと面白い。2021/04/07
QuicimA
3
幼少期から青年期まで順を追うように、その時々の音楽との出会いと影響についてくだけた語り口で語られる自叙伝。 特にジャズとの出会いは非常に大きな影響があったようで、そういった人生を左右するような音楽的ターニングポイントがあることを羨ましくさえ感じた。 紹介される盤のなかにはサブスクリプションにない音楽も多く、久しぶりにフィジカルを集めたくもなった。2023/08/14
あっちゃんのパパ
2
評価=5:大友良英さんの大学卒業までの音楽履歴とそれにまつわる青春時代の思い出が、いきいきと綴られている。ほぼ同世代なので自分の音楽履歴と重なるところもあるがフリージャズとの出会いが決定的に異なる。私は10年ほど前に池尻大橋にある音楽学校の無料セミナーで大友さんからエリックドルフィーのOUT TO LUNCHを教えて貰い衝撃を受けた思い出がある。昔は雑音としか思えなかった音楽が素晴らしくスリリングなものに思えた。続編を大いに期待する。2018/06/12
arkibito
2
愛すべきこじらせ大友少年の、初々しくも甘酸っぱい音楽体験が、時代を飾る名曲たちとともに躍動する!この楽しくも贅沢な感じはどこかで…ハッ!これはまるで大友版『トットてれび』じゃあないか!必読本!2017/10/13
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