角川新書<br> 東大教授の「忠臣蔵」講義

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

角川新書
東大教授の「忠臣蔵」講義

  • 著者名:山本博文【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2017/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040822167

ファイル: /

内容説明

「大石は遊廓を総揚げしていない」「討ち入りのとき、赤穂浪士たちは太鼓を持っていなかった」「吉良は浅野の美しい奥方に横恋慕してはいなかった」――。
 時代劇や小説に埋もれた真実を、テレビでおなじみの山本先生が、根拠となる史料を丁寧に引きながら、ライブ講義形式で解説。事件の発端から切腹までの流れを、その背景や当時の常識、史料に残された証言、浪士たちが遺した手紙、間取り図や地図なども多数紹介しながらひもといていく。史料によって伝えることが大きく違う赤穂事件。その最も真実に近い姿を浮き彫りにする待望の一冊。 あなたの「忠臣蔵」観が大きく変わる決定版! 索引付き。

[紹介している図版例]
・江戸城、「松之大廊下」あたりの間取り図
・浅野内匠頭が切腹した田村邸間取り図
・大石内蔵助が渡した割符金
・赤穂浪士の江戸潜伏先一覧
・吉良邸と美作屋善兵衛の店があったところの当時と現在の地図
・箱根から日本橋石町までのルート
・討ち入り時の吉良邸屋敷図
・討ち入り時の赤穂浪士の配置と武器一覧
・細川邸での切腹絵図を再現
・当時と現在の地図多数紹介
  …ほか多数。

[もくじ]

第1章 刃傷松の廊下 ~ドラマはここからはじまった
第2章 赤穂城開城 ~揺れる赤穂藩
第3章 江戸急進派と大石内蔵助 ~討ち入りか、浅野家再興か
第4章 御家再興運動の挫折 ~脱盟していく同志たち
第5章 討ち入り前夜 ~時は至れり
第6章 吉良邸討ち入り ~決戦の時
第7章 赤穂四十六士の切腹 ~その後の赤穂浪士たち

終 章 泉岳寺墓所にて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hk

15
忠臣蔵初級者から上級者まで幅広い対象をカバーしている一冊だ。そもそも何故大名である浅野内匠頭とたかが御家人の吉良上野介の力関係が吉良>浅野となったのかから、上杉家の立ち位置まで初級者が置いてけぼりを食いがちな問いを一通り抑えている。いみじくも先日ワタシは高倉健主演”四十七人の刺客”を終始笑い転げながら鑑賞したのだが、本書を読んでから観ていれば盛大に笑い往生出来ていたのではと悔やまれてならない。こと逆説の日本史だけで忠臣蔵を解ったつもりになっている御仁(例・ワタシ)に特におすすめしたい解説書だ。2018/02/21

ブラック ミッフィー の チョコちゃん

5
最後の討ち入りまでの時間軸が わかりやすく説明されてる のが良かったなあ。なんせ、この話しの内容ってまったく いままで知らなかったから。 事件当日のうちに切腹させられたとか、実は討ち入りの時 赤穂浪士は太鼓を持っていってなかったとか、 この話しを知っている人でも、うそ ホントの 話しが わかって新たな発見もあっておもしろいんじゃないかな。 2018/11/24

Terry Knoll

4
「忠臣蔵」を極力一次資料から解説したもの。(この資料も、役職による色々な忖度があり) なぜ浅野内匠頭が、吉良上野介に江戸城で切りつけたのか、真相は不明。 当時の価値観では「誰かが斬りかかってきたら理由のいかんに問わず応戦する。刀を抜いた以上は相手を斬り殺す」これが武士たるもの。 平穏な世になり、武士は本分を思い出し、大衆は浅野氏だけを切腹させた幕府批判に喝采した。 現代からみると、藩主の狼藉が多数の悲劇を。それに未だに共感する部分が多いのかな?2021/12/10

乱読家 護る会支持!

4
史料で読む忠臣蔵。武士のお家の面目の為に起こした事件。 忠義の事件というよりは、当時は当たり前の道徳である「武士道」に従って死を選ぶ人たちと、自分の命を守る為に逃げる人たちのドラマ。。。 武士は、誰かが斬りかかってきたら理由はどうであれ、必ず刀を抜いて応戦する。斬りかかったら以上は、相手を必ず斬り殺す。それが武士道。。。 警察が犯罪者を取り締まり、国が法という基準を元に裁いてくれる現代社会。それだけでも幸せな時代ですね。2018/03/06

みこ

4
大石内蔵助ほど多くの人の手によって脚色された人物もいないだろう。なんたって死後間もない同時代にすでに大星由良之助にされてしまっているのだから。フィクションや二次創作といったベールを剥がし、義士と崇めたつまれている彼らの真の姿は・・・ 彼らこそ現代の我々が一般的にイメージしている「武士」だった。特に茅野和助の「人たる者、一生僅かの間一度是非共死る命に御座候得ば、早く相果て候迄の事に御座候」という手紙に胸を打たれる。2018/02/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12446300
  • ご注意事項

最近チェックした商品