創元SF文庫<br> 創られた心 AIロボットSF傑作選

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創元SF文庫
創られた心 AIロボットSF傑作選

  • ISBN:9784488791018

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内容説明

人工的な心や生命。ゴーレム、オートマトン、ロボット、アンドロイド、ボット、人工知能――人間ではないが人間によく似た機械、人間のために注文に応じてつくられた存在というアイディアは、はるか古代よりわたしたちを魅了しつづけてきた。そしていま、その長い歴史に連なる最新のアンソロジーがここに登場する。ケン・リュウ、ピーター・ワッツ、アレステア・レナルズ、ソフィア・サマターをはじめ、本書収録作がヒューゴー賞候補となったヴィナ・ジエミン・プラサドら期待の新鋭を含む、今日のSFにおける最高の作家陣による16の物語を収録。/【目次】われわれが必要とする「他者」をつくるということ=ジョナサン・ストラーン/働く種族のための手引き=ヴィナ・ジエミン・プラサド/生存本能=ピーター・ワッツ/エンドレス=サード・Z・フセイン/ブラザー・ライフル=ダリル・グレゴリイ/痛みのパターン=トチ・オニェブチ/アイドル=ケン・リュウ/もっと大事なこと=サラ・ピンスカー/ソニーの結合体=ピーター・F・ハミルトン/死と踊る=ジョン・チュー/人形芝居=アレステア・レナルズ/ゾウは決して忘れない=リッチ・ラーソン/翻訳者=アナリー・ニューイッツ/罪喰い=イアン・R・マクラウド/ロボットのためのおとぎ話=ソフィア・サマター/赤字の明暗法=スザンヌ・パーマー/過激化の用語集=ブルック・ボーランダー/謝辞/解説=渡邊利道

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

280
ケン・リュウをはじめとした、現代のSF界を担う精鋭たちが描いた、AIを題材にしたSFが16篇。オーストラリアのジョナサン・ストラーン編。期待は随分大きかったのだが、訳文にはかなり不満が残る。すべてではないが、中には仲間内だけで通じる同人誌といったレベルの訳も散見される。日本語の表現として十分に彫琢されているとはとても言い難いのである。これではSFの価値そのものを下げてしまいかねない。また、いずれも短篇ということもあってか、スケール感に乏しいのも残念である。AIディックの『アンドロイドは電気羊…』や⇒ 2024/10/17

Panzer Leader

59
最近読んだ「この地獄の片隅に(パワードスーツSF傑作選)」よりは範囲が広いAI・ロボットSF物のほぼ全編書下ろしのアンソロジー。傑作と思える作品もあればちょっと頭を捻る作品もあって質の点でもバラエティ豊か。弊機好きな人には思わずニヤッとしてしまう作品あり、期待のケン・リュウの作品はさすがと思わせるがもうちょっと話が広がってもいいんじゃないかなとも思えた。2022/09/18

小太郎

34
この本は題名通りAIロボットの最新作。16編の中短編集、ケン・リュウを始めピーター・ワッツ、イアン・マクラウドなど錚々たる顔ぶれ。こういうアンソロジーは読み逃がした佳品をチェックできるのでとても嬉しいんだけど流石に16編もあると玉石混交で?な作品もあるにはあります。これは訳のせいか自分が読み切れてないのかもしれないけど。今回も知らない作家さんの秀作が読めてよかったです。「エンドレス」「人形芝居」「翻訳者」「ブラザー・ライフル」「罪喰い」「ソニーの結合体」がお気に入りです。2022/11/09

宇宙猫

21
★★★ 似たような話が続くのと、ロボットというと戦闘ものが多いけど、毎日戦争の報道を見ているので食傷ぎみ。赤字の明暗法/スザンヌ・パーマー:ロボットに感情移入していくのが日本的で好き。2022/04/05

本の蟲

19
毎回楽しみな創元社のテーマ別傑作選。ロボット、亜人間、ゴーレム、クリーチャーetc。様々な「人の造りしもの」。彼らを動かすのはアルゴリズムか。知性?意識?心なのか? ピーター・ワッツやケン・リュウはじめ、豪華作家陣が物語る16編。登場するAI(あるいはその他)は外見も人型から不定形、複数持ち、身体なし、都市丸ごとと色々。内容もAIの反乱から自我有無の問答。ロマンスにブラックコメディ。関係性も支配被支配、浸食、友情、鏡像、異質な他者と千差万別。現実に追いつきつつあるAIの未来とは?(続2022/02/27

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