文春文庫<br> 葉桜の季節に君を想うということ

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文春文庫
葉桜の季節に君を想うということ

  • 著者名:歌野晶午
  • 価格 ¥784(本体¥713)
  • 文藝春秋(2017/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167733018

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内容説明

ミステリー文学賞&年末ランキング4冠! 本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!

?かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

蓬莱倶楽部の悪徳商法を調査する将虎の軽妙なハードボイルド探偵の活躍を楽しむあなたに、ラストで襲い掛かる大どんでん返し!?

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞&「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」で第1位!
中居正広さんほか、たくさんの著名人も激賞!
二度読み必至の究極の徹夜本です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

1586
なるほど。確かにこれは映像化は無理だ。文章の利点と構成の妙。何を言ってもネタバレになるので多くは語れないが、上手すぎる展開に驚くよりもすんなり受け入れてしまう感じ。少々狡い記述と感じるところもあるが、騙されて悔しいとかこの作品においてはなさそうだ。一ヶ所都合良すぎる偶然が気になる所だがそうしないと話も成立しないので良しとしよう。物語を越え作者のメッセージは最終章に凝縮される。私には人生の応援歌のようで嬉しかった。最後にひとつ。解説の代わりとなる補遺は絶対先に読まない事をお勧めする。2015/12/15

ehirano1

1300
道尾秀介系でした。完全にやられました、完敗です。これだけコテンパンにやられると寧ろ心地良いです。2019/06/22

遥かなる想い

1284
2004年このミス1位:タイトルが非常に魅力的なのだが、ストーリー展開はよくある感じ。楽しく読み進めていけるのだが、評判が高かっただけに少し拍子抜けか。

青乃108号

1196
もう10年以上前になるか、1ページ目に記述された性行為に対する男性目線のあからさまな思いあがりに嫌気がさして早々に止めてしまっていたのだが、この度縁があったのか図書館で見かけたので読んで見る事にした。タイトルから勝手に枯れた中年男性の恋愛がらみの話だろうと思い読み始めたが、意外やYA小説の様で文体も読みやすく、展開もテンポも良いのでぐんぐん読めてしまう。面白い。これは面白い。【殺戮にいたる病】と並び称される作品だけに構えながら読んでいたのに結局やっぱり騙されて唖然。しかしながら読後は爽やかで素晴らしい 2022/08/08

kishikan

891
最近初読み作家さんを読む機会が多いけど、これもその一つ。タイトルからは美しいラブストーリかと思いきや、トリック満載のサスペンスミステリでした。書き出しは単調でも話が進むにつれオヤッという展開に。章が変わる度映画のフラッシュバックのようにそれぞれ過去と現在、場面AとBが並行して話が進みます。加え、それぞれラストに向けた伏線が張られています。そして息もつかせず終盤へ・・・・あっと驚く仕掛けが待っています(でもその前に分かってしまうかも)。そして淡く切ない恋のラストの幕が下ろされます。歌野ミステリの傑作! 2012/06/05

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