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内容説明
どうにもパッとしないけど、こうにも愛しい食べ物たちへ捧げるスーパーエッセイ漫画、完結。大根おろしの汁、クルトン、干しイモ、くず湯、ブロッコリーの茎、動物型菓子パン、肝油ドロップ、はんぺんのチーズ揚げなど、相変わらず絶妙に華のない面々を作者が讃え、それに付き合わされる謎のタマゴ型同棲人「モグさん」がグチります! あなたはかたいプリンも美味しいと思いませんか? そして「のらぼう菜」を知っていますか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっちゃんず
21
局地的=地域的とか個人対とかに偏りのある食の好みについてのエッセイ漫画。肝油ドロップとか干し芋とか葛湯とか豆寒天とか、作者の生まれ育った時代が何となくわかるラインナップ(笑)22話『焼き海苔』で生産地の船橋の話があって、作者が生まれ育ったというそのエリアは私の育った地域から少し南のところ。そうか、海苔なんてあって当たり前だと思っていたら厳しい状況になっているのね…まだまだいろいろ読みたかったのに2巻で終了は誠に残念。2017/12/31
しましまこ
20
魅惑の「のらぼう菜」食べてみたい~!2017/12/09
ジロリン
12
この巻はもう”のらぼう菜”につきるかも。塩茹でしただけで「立ったまま完食」て、どんだけ美味いんだ!?と, 味が想像できないだけに猛烈に興味が湧く。しかも産地・消費地が超限定的ななんて…更に”あこがれ”が募るw あと、作者に幼稚園中退!を促した肝油…の回で驚いたのは肝油ではなく”幼稚園中退”という履歴と理由。この幼少期から”世界への違和感”を持つ感性が、この人の描くマンガに何とも不穏な気配を感じる理由なのか。作者はバツイチらしいが、そもそも、そんな感性の持ち主がよく結婚(=他人との共同生活)できたもんだw2017/12/17
還暦院erk
11
衝動買い。『野火』読了後、どよーんとしてしまったので、この「食」漫画を爆読読了。ああ、食べ物は有り難い。筆者の「のらぼう菜」巡礼も愛おしい。大昔、祖母が菜っ葉のおひたしや漬物を「お菜々」って言ってたなぁなんて思い出した…。肝油ドロップと干し芋は子供の頃苦手だったな…でも自作干し芋は作ってみてもいいかも…とにかく身近などんな食べ物でも、大事に見つめて食べようと再確認した。2017/12/26
gelatin
10
★★★ お稲荷さんの揚げを煮る中学生、遡って幼稚園中退する園児。そして今こんな漫画描いてて、なんて生きづらそうなんだろう、とまず思う。旨そうとかいう問題ではない。のらぼう菜の出現によってちょっと私的に寄った感あり。1巻はわりと誰でも食べたことあるものをフィーチャーしていたと思うのだが。ともあれ、はんぺんにチーズ挟んで揚げたヤツを作りつつ、自分の局所的王道食を探そうと思います。2017/12/17