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内容説明
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一九五九年のラジオのニュース、七一年のブッダガヤでの出会い、そしてそれから三十年-。ダライラマとの邂逅からはじまったチベットとの深い縁。法王から高原の遊牧民まで、最奥の聖地からインドの亡命地まで、写真家として人として、こころの旅はつづく。高原の風土にはぐくまれた、緻密な人間学。生きるため、そして死ぬための知恵をさぐる。
目次
序章 チベットとは
第1章 法王の願い
第2章 転生を信ずる人びと
第3章 ダライラマ九つの教え
第4章 ダライラマの老いた友
第5章 チベットへ
第6章 チベットと日本人
第7章 ダライラマの侍医たち
第8章 生老病死の教え
終章 カーラチャクラ潅頂
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
7
チベット入門として秀逸。ご自分で見て歩き、ダライ・ラマをはじめとする様々な人との交流を通してチベットを描く。もうこの本なの時代からもっと状況は悪くなっているだろう。チベット医学についてと仏教についてはもっと学びたいと思う。国を失っても慈悲の心を説く人々に感謝。2020/02/16
mon
1
法王の真実の愛の解釈にハッとする2023/11/15
renren
1
頭で論じたのでもなく、「情報」としてパッケージングしたのでもない、地に足のついたチベット本。ダライラマのこと、仏教のこと、自分の足で歩いた風土、チベット医学、日本とチベットの関わり。知識と体験、聞き書きと自ら感じたことが、極めてバランスよく書かれている。バランスよく様々に焦点を当てているためにやや散漫な印象はあるが、人間的なものを知るには極めて優れたチベット入門書。またダライラマに訊いたチベット仏教の根幹、「人間についての9つの質問」は必見。2009/07/26