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内容説明
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孔子という男のみじめな人生が、すべての始まりだった。天子にならんとする妄想と挫折。その怨恨が、ルサンチマンの宗教・儒教を生んだ。従来のイメージを覆す、衝撃の儒教論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミッキー
3
宗教は救いを与える。その限りにおいて、教祖自身がどうかは、とう必要は無いのかもしれません。人を真剣にさせるまでの内容に昇華させるには、組織の力は不可欠だと思いました。2015/01/18
N島
3
ドライな視点で孔子の教えを解体。中華二千年の教えに唾を吐くパンクな一冊。 とは言え、天に向かって吐いた唾は自分へと戻るもの。 それもまたパンクの醍醐味か。
失速男
2
これまで40何年間か思い描いていた孔子のイメージがひっくりかえる、衝撃の本でした。古い本ですが、ここ数年で読んだ中で一番の衝撃でした。 ただ、教祖亡き後の弟子達が教団を広めるために教祖像を誇張したり神格化するのは、どの宗教でもあった事なんじゃないかと思いました。2016/01/19
富士さん
2
痛快極まる名著。儒教が儒学でも儒道でもなく、なぜ儒教なのかがよくわかり、中国史を語る上で是非とも押さえておきたい論点だと思います。初めて読んだ時も刺激的な本でしたが、その時より視点が広くなった今読むとより深く理解できて、儒教の胡散臭さをより味わうことができました。ひとつの思想が主導権を握り、常識になり、個々人の人生を支配し、世界をその形に捻じ曲げていくようになるには、その内容は一切関係なく、ただひたすら政治的な勝利に依る事を本書は教えてくれます。ワタシが孟軻大先生に感じたものは、儒家の本質だったようです。2015/01/21
nhan
2
捏造の上に捏造を重ねてるから、もはや本当のことがいえない。現在の中国の起源であり本質なんだろうなっておもった。2009/02/28